第14話
「ねぇ」
「何?」
「心臓どうしたの?」
「んー?」
「だから心臓」
「あー、まぁ…」
指摘した私に答えず、気まずそうに笑う玲哉。
おっと、やっぱり革命が起きた?と再び期待する。
しかし、答えを急かすようにじっと見つめると玲哉は私を毛布でガシッと羽交い締めにした。
顔ごといかれて何も見えない。
「ちょっと」
藻掻くあたしを毛布ごと抱き締めながら玲哉は「やーい引っ掛ったなー。千秋」とクスクス笑う。
また、からかわれているんだろうか。
いや、でも…。
子供っぽい玲哉の事だから、きっと。
「だから前から言ってるじゃん。俺も好きって」
ほらね。やっぱり革命され返された。
革命返し【完】
革命返し【完】 柚木ミナ @yuzuki-mina
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