第13話

「全く。あたしは本気で玲哉との仲に革命を起こそうとしたのに」


「なんで?革命なんかする必要ないじゃん」


「ある。あたしは本気で好きなんだもん」


「俺だって本気で好きだよ」


「もういいって冗談は」




懲りずにからかってくる玲哉に言い返し、あたしはシャツを着て玲哉の隣に潜り込んだ。



玲哉は機嫌が良さそうにあたしを見て笑ってる。



結局、ドキドキしたのはあたしだけかよ。



悔しい。


革命返しをされた気分だ。




「はぁー。ショック」


「なんで?」


「女として見られてないから」


「いや。千秋は女でしょ」


「はいはい」





適当な返事をする玲哉に腹が立って甘えるように抱き着いた。


抱き枕にしていいって言ってたし。遠慮なくだ。



それでも玲哉は無反応。



あーあ、あたしばっかりドキドキしてる。


心臓バクバクじゃん。


壊れそう。


なんて思った矢先にふと気付く。



あれ?あたしじゃないぞ。と。

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