第77話

「話ってなんだよ?」


「ま、まって!痛いから!」


「早く言えよ」


「痛い!もうちょっと優しくして!」


「消毒が痛いのは当たり前だろ」


「だとしても痛いものは痛い⋯」


「で、話って何?」


「あの、さいき―――ッ、痛ったあ⋯」



片方の消毒が終わり、もう片方の膝に消毒液をつけられ、痛みで声を出した。



「最近、がっこに⋯来なくなったの⋯私のせいでしょう?」



私は顔を歪ませながら呟く。



「その間も、ずっと女の子と遊んでたの⋯?」


「関係ねぇだろ」


「関係ある、私はあなたの先生なんだから⋯」


「⋯」


「教師に向いてないって言われても、私は貴方の先生なの」


「⋯」


「私に助けを求めてくれたでしょう?」


「⋯」

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