第68話

男に捨てられた母親は、寂しさを紛らわすために他の男へ―――

そんな母親をみて育った矢島君。



複雑な家庭環境―――。


血筋―――。




―――「なあ、どうしたらいい?」

―――「どうしたら本気になれんの?」




どうしたら⋯。



そんなの、私にも分からない。


でも、絶対にこのままじゃいけない。




あの言葉は、きっと、矢島君からのSOS。



矢島君だって、好きであんなふうになってしまったんじゃない。

複雑な家庭環境が、矢島昴という男を作ってしまったんだから。




―――どうすればいい?

―――どうすれば⋯

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る