第66話

休憩時間、

そこに電話してみるも、出ず。

次の日に電話しても出なかった。


三日目でようやく電話が繋がり、私は内心イライラしていた。


『だれ?』


矢島君の母親。

誰って⋯、息子の学校の電話番号も登録していないのかと。




「お忙しい中すみません、矢島昴君のお母様でいらっしゃいますか?」


『はあ⋯? そうだけど⋯』


「私、担任の皆瀬と申します」


『担任? なに、あの子なにかしたわけ?』


「いえ、最近あまり学校で見かけなくて。ご家庭の様子を⋯」


『えー?行ってないの?じゃあ留年ってことー?』



まるで、面倒臭い、どうでもいいやって感じの口調で。



「いえ、ですがこのままですと⋯」


『その辺はあの子に任せてるからー』


「あの⋯」



任せてるから?


は?



『また退学とかになったら連絡してくださーい』



はあ?

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