第43話

「どうすればいい?」


どうすればいいって⋯。

黙ってしまう私に、矢島君はおかしそうに笑う。




「あんた、教師向いてないよ」


「え⋯?」


「相談されたかったんだろ?なのに、答えられないってどうなんだ?」



相談って⋯。

確かにそうだけど⋯。



「⋯矢島君⋯」


「それ、やめろって言ってんだろ」



矢島君は怖い顔を向け、低い声でそういうと、教室に向かう方ではない廊下へと進んでいく。




⋯なんなの⋯。


教師に向いてないって⋯。

あんなの言われて、すぐに答えられるとでも?

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