第42話

浮気症⋯。



「本気ってなんだよ⋯」


「矢島君⋯」


「このままダラダラ卒業しても、俺の生活は変わらない。適当に女の相手して⋯適当に暮らす。⋯進学とか就職とか、マジでどうでもいい」



矢島君の、空白の意味⋯。



「なんもやる気起こんねぇ⋯」




矢島君は、私を見ない。

ただ、一点を見つめている。



「なあ、どうしたら本気になれんの?」



私はその質問に、答えることが出来なかった。

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