第34話

「ストーカー?」



ようやく全然の個人面談が終わって、少し心に余裕が出来た日。


ベテラン教師のクソジジイと一緒に職員室にいたくなくて。

私の掛け持ちの授業がない時間、サボっている生徒がいないか見回っている最中だった。



4人目の彼女らしい女子生徒とイチャイチャしている矢島君を一発目でみかけ、もうつかないと決めたため息を大きくはいた。



誰がストーカーだこの野郎。

あんたがそこら中にいるんだよ。


私が探したい時は、全然いないくせして。



「見回ってんのよ、ほら、あなたも戻りなさい」


「ええー、せっかくやっと会えたのにぃ⋯」



不貞腐れている女子生徒は、矢島君から離れず。

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