第33話

矢島君は一瞬顔を顰めた。


矢島君は「⋯そんなもん、ねぇよ」と、静かに呟くと、自身の鞄を持ち教室を出ていく。


いい加減な態度。

舐めた態度。

先生の私に向かって「あんた」と言ってくる女ったらしの男⋯。




矢島君、私は、


絶対に笑顔で卒業させるからね。

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