第17話

―――舐めてる?って思った。



朝、出勤し、職員室の自分の机に行けばそこには1枚の紙があった。

「さっき矢島が持ってきましたよ」と斎藤先生が言う。


さっそく持ってきてくれたんだ!と思って超浮かれた私は、折りたたんでいた紙を開いた。


そこにあったのは、『矢島』と書かれているだけの進路希望調査票があり。


それ以外は何も書いてなく。白紙⋯。

あれほど言ったのに⋯




―――あの野郎!舐めやがる!!


私のテンションを返せ!!



「進路っすか?」


「そうです」



私はイスに座り、自分のカバンをドスッと机の上に置いた。

斎藤先生は「ここ、遅いっすよね」と、昔、私が思っていたことを呟いた。

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