第2話
ある日の夜、私は‘彼’を見つけた。週末の金曜日。夜の街は多くの人で賑わっているのに、すごく目立つ‘彼’のことはすぐに分かった。
―――綺麗な男⋯
1度見ると、なかなか忘れられない男。
‘彼’が向かっているであろうこの先は、ホテル街としても有名で。
人混みに消えていく‘彼’を見ながら、やっぱりこの仕事、私には向いてないと思った。
「皆瀬せんせー」
私を呼ぶ声がして、ホテル街の方ではなく、反対の方へと顔を向ければ、同じ学校の教師がいて。
「二次会どうします?行きます?」
この仕事を初めて3年目に突入し、私はどうしてここで働いてるんだろうと、大学生の時の自分に後悔した。
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