第3話
「せんせー、お腹痛いんで帰りマース!」
「はよーごさいマーーース」
「遅れてすみまセーン」
早退した生徒が2名。
遅刻した生徒が5名。
どう見ても不良校のこの学校は、ゆるい。
ここへ赴任してきた時、目を見開いて、1日目は「えええ!?」と何回も心の中で驚いたぐらい、ゆるい。
そんな簡単に許してもいいの!?っていうぐらい、ゆるすぎるこの学校に来て2年と、1ヶ月。なんだかんだ3年目に突入してしまっている私は、3年1組の担任になっていて。
「はーい、今度から気をつけてー」
いつの間にかこの学校に染められていた私は、‘ゆるい先生’になっていた。
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