4月
第1話
幼稚園の頃、私は将来の夢に「おはなやさん」と書いた。次は「けーきやさん」。
その次は何だったか忘れたけど、本格的に決めなくちゃって思ったのは高校生の時。
将来何になりたいか、どこへ進みたいか、全然決めらなくて。
最終的には、大学を受験した。
そして、私は学校の先生になりたいって思った。
高校生の時、私の進路を一緒に考えてくれる担任の先生が、忘れられなかった。
ずっと熱心に、私の話を聞いてくれた先生。
私も先生みたいに、生徒達の相談に乗ってみたいと思ったから―――⋯
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