第48話
罵倒されるかもしれないと構えて待ったが、ナナはその方が都合がいいと言うように頷いた。
「私もそれでいいわ」
触れていた手が、優しく握り返してきた。
「じゃあ、移動するか」
二人は立ち上がると
会計をすまし、青く光る深海のような店内からネオンの輝く繁華街に足を踏み出した。
甘くて危険な約束 サラ @Izumi0313
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