第35話


「違うよ。朔羅さん、いいお嫁さんになるねってこと」



何でもないようにサラリと言う。



「は!はぁ!!!」



びっくりして声がひっくり返っちまった。



「お弁当、ありがとう。ありがたくいただきます」



メガネはにっこり微笑みを浮かべたまま、深々と頭を下げた。








キーンコーンカーンコーン



「やべ!鐘が鳴った。行かなきゃ」



それを合図にあたしはそそくさと、まるで逃げるように教室に向かった。






何だよ……



調子狂うヤツだなぁ



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