第9話

少し経ったある日、





夜は外で食事しようというので仕事帰りに待ち合わせをした





空を見上げるとチラホラと落ちて来る

「あ、雪....」





・・・・・・・




・・・・・・





食事を終わらせて、帰り支度をしていると



「ドライブ、付き合って」と言う




いつになく真剣で、何かあるのだと思った






高速に乗ってどこかへ行くようだった。


「どこ行くの?」


「ちょっと山へ、ね。」






だんだん暗くなり、山に近づいているのがわかった。


「碧、真っ暗なんだけど、ちょっと怖い」


「大丈夫だよ(笑)、もうすぐ着くから」







・・・・・・・・



「着いたよ」




意外と遠出だったので少し居眠りをしてしまっていた





「ゴメン寝ちゃった」


「その方が良かったから、大丈夫」


「?」





外へ出ると、雪はなく空には無数の星が煌めいていた





「え、すごーい!碧、見てー!」


「ホントだ!思ったよりスゲーな」





空気も寒いせいか澄んでいる





「キレイだね......吸い込まれそう」





言葉もないまま、二人はしばらく星を眺めた

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