第86話

どうしたの、私。

今さら浦崎君と距離が近いのはどうってことないはずなのに、動悸がする。


「で、もうひとつお願いしたいのが……、」


「は、はい。」


ヤバい、メモ取らないときっと覚えられない。

記憶力は悪くない方なんだけど。


おかしい、絶対。

身体……熱い。

思わずメモを取ろうとしたボールペンを落としてしまう。

それを拾おうとしたら先に浦崎君が拾ってくれる。


「あ、ありがとうございます、」


ボールペンを受け取け取ろうとすると彼の手が視界に入る。


「?彩さん、顔赤いけど……、」


「え、いや、大丈夫です!」


浦崎君の手って……私のカラダの事全部知ってるんだよね……、って何でこんな所でそんな事考えてんの私!

頭も子宮もおかしい!狂ってる!


……コレは、本当の本当に浦崎君に恋をしてしまったんじゃないの!?

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Lovesick Ⅱ【完】 うすい @adamu516

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