千晶くんがこれまで直斗くんに話してきた「心」こそが、最後のカギとなった。彼が必死に生きて考えてきたこと、直斗くんと出会ったことは、ムダじゃなかったんですね。
宍戸さんは…
「オメデトウ、ゴザイマス」ってことで…。
作者からの返信
千晶の死というトリガーがなければ、直斗もこの解決策は思いつかなかったし、これまでに犠牲になってきた人々があったからこそ、「心」についての話が出てきたわけです。
直斗もこの町にやってきてからずっと「理解しよう」ということだけを続けてきたので、その直斗だからこそ出せた結末ですね。
穴戸はまあ、本人が望んだことなので、「オメデトウ、ゴザイマス」という形です(笑)。
うわぁ、すごい解決方法を思いつきましたね。
死んでも心の中に生き続ける。それを観念だけではなく、本当にやってのけるということですね。
人間は死んだら、人の心の中に行く。
人間は人間だけでやっていく。
心も魂もどっちも必要だから。
そして宍戸は、自分の望みを叶える。
道連れなしにね。
作者からの返信
千晶の死は無駄になったようでいて、千晶が死んだことにより、直斗としては「千晶を消したくない」、「千晶がやった守護霊の話を思いつく」、「人類全体に使えば」という発想に至りました。
だから直斗一人では辿り着けない「答え」を千晶が道筋として作った形ですね。
直斗が世界をアップデートすることにより、こうして絶望的な状況を解消し、動物たちが介入する「余地」は失われました。
そして、穴戸は「本人が望んだ末路」を……。