千晶が死んでしまいましたね……。
そして、最後の質問……。
ところで、千晶が犠牲になることはどういう解決法を意図したものだったんでしょうか?
動物たちと人間とで価値観が違うことを理解させたかったのでしょうか。
作者からの返信
千晶が犠牲になる展開については、「元々仕込んでいた嘘を貫き通す」ということを意図したものでした。
「人間も死後に魂がある」という嘘の話を仕込んでいたので、それが千晶の仕込みだと気づかれる前に「自分もそれを信じている」というのを身を持って示してみせた形です。
動物たちにとっては「命は何よりも大事」なものとなっているので、そういう人間との価値観の違いを示したことにもなりますね。
あとはこれで動物たちが千晶の嘘を信じるしかない状況が作られれるようになり、最終的に引き下がってくれることを期待した、という感じです。
千晶がここで生きているとずっと監視されただろうから、命を捨てることでそれも不可能にした、という風になります。
最終的に穴戸の手で全部台無しにされてしまったので千晶の死は無意味となってしまいましたが、これがなければ直斗が意志を汲み、「これ全部終わったはずだろう」と以後は動物たちも何もできなくなるはずでした。
無は最大の恐怖だと思っています。
二拓は二択ですかね?
意図的な誤用でしたらすみません。
作者からの返信
ご指摘ありがとうございます。四ヶ所も誤変換してしまっていたみたいです。ただちに修正いたしました。
編集済
宍戸さん、完全な黒幕ムーブ…これでもかというほど直斗くんを追い詰めますね…😭
そして直斗くんはどんな決断をくだすのか…
作者からの返信
ジロギンさん、ありがとうございます。
穴戸は千晶の自己犠牲まであっさり踏み潰すとか、完全に悪役以外の何者でもないですね。事実上のラスボスと化しました。
穴戸のやっていることは、ひそかに本作の黒幕である「神」と同じ考えに基づくものでもあります。「人間は獣に戻るべき」が本来の動物たちに下された最終目標なので、最終的にそれを解明し、動物たちに実行させようとしています。
ある意味で動物たちにとっては、「最も理想的な人類代表」となるのかもしれないですね。
ずっとひとりで、事態の救いのなさを見届けてきた千晶くん。
自分を犠牲にしてでも「おれが止めなきゃ」と思いつめて、ひとりで脚本を作ってしまったのでしょう。周囲はトンデモナイ人が多かったり、絶望に壊れてしまった人ばかりでしたね。千晶くん、孤独な戦いを続けていたのかな。
それでも最後に直斗くんと出会えて、「こいつになら仕上げを託せる」と思えたのでしょうか。
作者からの返信
千晶は本作において、最も苦しんだ人物でしょうね。
最初から有明の暴虐を目の当たりにして、更に家族の記憶からも消え、その上で世界の秘密まで知り、有明殺害にまで手を染めた。
房江さんが自殺したのを見た時は、真実もあって異常に苦しんだはずです。
そんな中で直斗は「善悪がわかる奴」と指定したのもあり、本当に千晶の気持ちとか価値観を共有できる、かけがえのない仲間になっていたと思われます。