課金システムの罠！？強い冒険者は貧乏になり弱い冒険者は金持ちになる。

現代ダンジョンと課金システム

『私創造神、これから貴方達が望むダンジョンを創るから。私に感謝してね。』

　その言葉で世界中に創造神が管理するダンジョンとギルドが作られた。現代ファンタジーブームだった世界はダンジョンの出現に沸いた。

　ダンジョンは誰でも入れる（一時期世界中の財閥がダンジョンを勝手に独占しようとしていたが管理している神に家を物理的に消された。）し、簡単にお金を稼げる。

　そしてダンジョンと一緒にお金を払えば払うほどレベルが上がっていき強くなる『課金システム』と言うものができた。

　課金システムとはお金を払えば払うほどダンジョンで活動する為のレベルが上がって強くなるシステムなのだ。他にもダンジョンでしか使えない武器やエリクサーなどのダンジョンの外でも使えるアイテムを買える。

　そしてダンジョンでは最初は誰もがレベル0、しかも課金システムを使わなければレベルが上がらない。

　そしてレベルを上げる為のお値段、レベルを0から1にするには1円、レベルを1から2にするには2円、と言う感じに必要金額が1円ずつ増えていくのだ。

　そして創造神が管理しているダンジョンでモンスターを倒せばドロップアイテムが手に入る。それを神が管理するギルドに売れば金が手に入る。

　そしてそのお金を払ったりして人々はどんどんレベルを上げてレベル1万越えが掃いて捨てるほど居る時代になった。それと同時に仕事や学生を辞めて冒険者になる者も多かった。

　世はまさにダンジョンと課金の時代と言われるまでになった。

　今回はそんな世界が一部を除いて絶望に染まるお話である。