1『修学旅行』

 「ねぇ、先生。最近のニュース見てないのぉ?」

 「いやぁ、見てないね。」

 とある学校の生徒は最近のニュースを突然話の話題として切り出した。

 「最近話題になってんのがさ、奥田久村の旅行の急激な増加だってさぁ」

 「なんだそれ。」

 「なんかぁ、全国民のパソコンに奥田久村への旅行?みたいなやつが送られてんだってぇ、それでウチの家も朝めっちゃぱにくってさぁ」

 「………こわいなぁ」

 「で、そこのURLクリックするとなんか旅行券がもらえるらしくってぇ、まぁそこらへんは噂だけどぉ」

 「はぁ……そぉかぁ」

 「で、ウチら気になってんだよね。だ・か・らぁ………奥田久村っ、修学旅行のやつに入れてくんない?」

 「いやぁ、厳しいかもなぁ。できたら入れてみるけど学習要素あるんかい?」

 「あるある。多分ねっ」

 「そうか……旅行会社に確認入れてみる。だけど修学旅行だぞ?奥田久村以外に近くの市町村になんかあるんか?」

 「あるんじゃねぇ?じゃっ!よろぉ~」

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

奥田久の廃洋館【修学旅行】 夏屋うみ @natumika

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ