第2話

 若い頃僕が目指していた職業は小説家だ。14歳くらいの頃から本格的に読書というものをし始めたのが敗因だった。

 そのとき、ハードボイルドをよく書く外国の有名な作家をよく読んだ。ペイトンの「卒業の夏」を特によく読んだ。あの震災が起きて、故郷が被災した今も、ペイトンは読んでいる。

 トムソーヤから卒業の夏まで、ハードボイルドの主人公はみんな海に流されている。そう思うのは僕だけだろうか。海外の名作の30%は、海が5ページ以上登場する。

 その喫茶店にはバラエティに富んだ書籍の数々があった。そのうちであれば55%くらい、海が登場する。マスター、と思わず声をかけた。海、好きなんですか。

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我らがBL相談所 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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