第7話







 朧月夜の章では【藤に囚われた光】


 玉鬘の章では【父と子の花嫁】


 女三の宮の章では【藤の花よ、再び】


 というエンディングがあるのだけど、それについてはいずれ話すとして・・・。



 入内しちゃったら、藤壺の宮に瓜二つな紫の上を手に入れても満足しないで女を作りまくるヤリ〇ン息子を産んでしまうのかよーーーっ!!!


 ここまでゲームの内容を思い出した私は心の中で思いっきり叫んだわよ。


 よ、良かった・・・。


 父親が生きている時に、来年の正月で六歳になる幼少期に二十一世紀の日本で生きていた前世を思い出して本当に良かった!!!


 全てを思い出した私は悩んだ。そして考えたの。


 今の私は大納言の姫とはいえ根は二十一世紀の日本で生きていた庶民。


 そんな私が帝の妃として・・・否!何もかも占いで行動が決められるという窮屈な場所で生きて行けるはずがないでしょうが!!!


 よしっ!


 決めた!


 二十一世紀・・・とは言わないけれど、せめて健康的で清潔な生活を送る為に私は智寿様の妻になる!!!


 私が入内さえしなければ究極のマザコン+ロリコン+ストライクゾーン広大+拉致監禁しちゃうヤリ〇ンの光源氏が産まれないわ!


 藤壺も葵の上も六条御息所も・・・光源氏に関わった女性達が不幸にならずにすむもの!!!


 それにはまず・・・


 思い出した前世の事を書き記しつつ、この世界で生きて行く為に姫としてだけではなく、『昨日の姫君、今日の女房』という言葉を胸にありとあらゆる方面の知識を得たわ。



 父親の遺言に従わず智寿様の妻になった私は前世の知識を駆使して内政チートをしたおかげで、夫が治める領地が古代ローマ+江戸時代レベルで繁栄して、日本一清潔で美しい国と称されるのは別の話───。








※インフラを整えたり、竹炭で石鹸を作ったり、養蜂をやったり、新田を開発したり、農具を改良したり、調理器具を開発させたり、二十一世紀の日本で食べられていた料理や調味料を再現したり、武装集団を築いたりという感じで色々やっています。

で、智寿との間に某無双系に出てくる超イケメンクラスの長身でマッチョ、甘い中にも凛々しい雰囲気を持った文武両道な息子だけではなく娘にも恵まれます。






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桐壺の更衣になるはずだった私は受領の妻を目指します 白雪の雫 @fkdrm909

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