田鶴さま、
遊井そわ香さまが書かれているように、私も田鶴さまの誠実さ(この点は、前から気がついていました)と調査の深さには驚かされました。田鶴さまは研究者か、どこかで教壇に立っておられる方ですか。
まずは、謝罪からさせてください。私が突然思いついて、作品を非公開にしてしまったこと。毎日午前には短編をアップしますと言っておきながら、翌日には長編一本にしてしまったこと。それはある方の貴重なアドバイスを読み、私は「思い出」を残すつもりでたくさん載せていたけれど、ここはコンテストの場なのだと認識したからです。みなさんが真剣に一本を磨いていらっしゃるのに、私は能天気でした。思い出作りなら、別の機会にすべきですよね。すみませんでした。
評論のほかに、長編を紹介してくださって、とてもうれしいです。私はマラソンレースのようなこのコンテストの雰囲気が好きで、大勢の参加者と並んでわいわいと走りたい。そう思ってスタートしたけれど、もうみなさん遠くに行かれて、私の周りにはもう人がほぼいない。メダルなんか狙っていないから、楽しもうよ。ほら、景色を見ながら走ればいい、と自分に言い聞かせて、とことこ走っている状態でした。でも、さみしいな。そんな時、沿道にひとりの方が「がんばれ」というプラカードを掲げて立っていらっしゃった。それが田鶴さんでした。うれしかったです。
この「エメラルド」の長編、一日数話アップしているので、読むほうが大変。二話がよいと言ってくださる方がいて、それはそうだと思います。でも、私には他にも長編が三本あり、その子のうちのひとりくらいにはチャンスを与えてあげたいなぁ、と急いでいるのです。ご存知ですか、カクヨムでは夏に、「溺愛」「BL」「中華ファンタジー」の募集があったことを。それはハーフマラソンで、コンテストでなければ書かないテーマ。ゴールがあると走りたい私としては、ぜひ、参加してみたいと張り切りました。でも、規定の下のほうに、「国内居住者のみ」と書いてあり、うちの子はスタートラインにも立てませんでした。そんなわけで、出場のチャンスがない日々が続いていたたので、ここではひとりでも走らせたい、そんな思いです(苦笑)
今回、田鶴さんの文章を読ませていただいて思ったのですが、ハリーは「書きたいことはまだ何も書いていない」と悔やみながら死にました。
でも、私はまだ生きていて、走れている! 書けている、と思いました。
やる気をくださって、ありがとうございます。
作者からの返信
九月ソナタ様
コメントありがとうございます。
私は研究者になりたかったけど、残念ながらなれなかったクチです。
作品を非公開にしたことは、お詫びしていただくどころか、こちらのほうが申し訳ありません。記事を公開すると言って結局2週間以上時間がかかってしまった私の責任です。作品のリンクも記事と近況ノートに追記しました。対応が遅くなってすみません。改めて九月ソナタさんの作品を読んで、私はハリーの回想について歴史的な内容ばかり追っていて情緒面を全く書いていなかったことに気付きました。
カクヨムコンで思い出作りしても私は全く問題ないと思います。今もカクヨムコンに参加していない作者さん達も作品は公開し続けていて、その目的も様々でしょう。カクヨムコンに参加している私自身は、あまりの膨大な数の応募作品数に気後れしていて、本当に何らかの賞をとれるとは全く思えません。なので、私の目的はむしろ、この高揚したお祭りのような雰囲気を参加者として味わいたいことにあります。そう言うと、真剣にコンテストに参加していないのかと思われそうで、応援してくださった方々に申し訳ないですが、雰囲気を楽しむのとはまた別に、参加する以上は読者選考を通過したいと頑張っています。
私のつたない記事が応援という力になって私も嬉しかったです。本当は九月ソナタさんの長編にもレビューを投稿して粗筋を紹介してからこの記事を投稿しようと思っていたのですが、ヘミングウェイでつっかかってしまってあまりに時間が経ってしまったので、短い紹介となりました。でも長編を読み進めたら、追記させていただこうと思っています。
ソナタさんはまだ後3本も長編があるのですね!すごいです。「溺愛」「BL」「中華ファンタジー」のコンテスト、私も同じ規定のせいで挑戦すらできませんでした。でも出す作品がなかったというか、規定がなかったとしても書けなかっただろうと思います。私は、そのような規定のないカクヨム以外のコンテストに挑戦しています。
やる気をもらったと言っていただけて恐縮です。それどころかこちらこそ、やる気をいただきました。ありがとうございます。ヘミングウェイが難しいテーマだったので、レビューも感想も書けなくなっていたのですが、九月ソナタさんからポジティブな反応をいただいて、嬉しくなりました。また作品紹介を続けていく力をいただきました。
九月ソナタさんがこのカクヨムコンを最後にするというのを他の方の近況ノートのコメントで拝見しました。寂しい限りですけど、カクヨムコンに参加しなくてもカクヨム(でなければ他のプラットフォームでも)交流し続けていければなと思います。
田鶴さんの物事に対する誠実さが感じられて、よくここまで調べた!と感心します。
いわゆる名作というものでも、その時代が反映されていて、人種差別だったり男尊女卑などがありますよね。
私はヘミングウェイを読んだことがないのですが、彼もその時代から逃れらない思想を持っていたのだと思いました。だけども現代に通じる部分もあって。エッセンスを楽しむのがいいのかな。
私はいっとき、流行のものを書いたほうがいいのかと思ってましたけれど、結局は苦しくなって。自分の書きたいものを書いたほうがいいですね。それで読まれないのも悲しくはありますけれど。書きたいものを書かないほうが後悔するかと。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
気になりだしたら、止まらなくなり、本当はカクヨムコン開始前に投稿するはずだったのにここまで延びてしまいました。
彼の女性の描写の仕方では、今だったらノーベル文学賞なんてもらえないだろうなと思います。でもそれがその時代には受け入れられたんですよね。
ハリーの話を読んだら、私も自分の書きたいものを書く方がいいなと思いました。商業作家だったら、そればかりではやっていけないとは思いますが、それでも嫌いなものを書けるわけがないので、折り合いをつけないと長く続けていけないですよね。
力作!これだけで一作品になれそうです。
九月ソナタさまの作品を読んでから、田鶴さまに戻って読みましたが、原書と日本語と映画版と比較されていて、すごく興味深く拝読しました。
書くことは深すぎて、折り合いをつけるのも難しい時もあります。
国内居住限定は、ショックですよねえ。カドカワでもビーンズ文庫はいつもその規定がついてます。
自分でどうしようもない問題なので、私も他のコンテストに出すしかないかなと。
私自身はできることをやろう、と今はあまり周りを見ずにやっている感じです。
子羊さま、いつも励まされます。ありがとうございます🙇♀️
お互い、頑張りましょう♡
作者からの返信
コメントありがとうございます。
九月ソナタさんの評論と共に読んでいただけて嬉しいです。長々と書いて投稿してから、もう一度九月ソナタさんの評論を読み返してハリーの情緒面(特に回想の中)を書いてなかったと反省しました。でもいつか折り合いをつけて完成にしないと、それこそ書きたいものを書けないままになってしまいますよね。
カクヨムのコンテストは、国内在住者限定が多いので、私も結構応募できなくて残念ですけど、他にも在住地を問わないコンテストは色々ありますよね。お互いそういうところに出して頑張りましょう。
励まされるとおっしゃっていただけると、こちらのほうが励まされます。実はここの所、レビューや感想が書けなくなってたんですが、皆さんに励まされてまた書ける気がしてきました。