きれいなプラネタリウムでは
- ★★★ Excellent!!!
プラネタリウムも確かに美しい
けれど、本物の宇宙にはかなわない
真っ暗な夜空に光る星々は、きれいなだけの輝きではないものを見せてくれるからこそ人を引き付ける
「出会い、喜び、悲しみ、別れ、そして希望」
人生の悲喜こもごもを星々は見せてくれるから
きれいなものだけを描きたい、きれいなものだけを見ていたい
人は誰しもそう思うでしょう
主人公は自分でも知らず知らずのうちにそれにはまっていたのでしょう
しかし、彼はまだ若い
気付き、そして知った
本物の宇宙に対面して涙する感性も持っている
きっとまた立ち上がれる
物語を追っている間「ああ、私もこの主人公と同じできれいなものだけを描こうとしている」とある種の衝撃を受けていました
けれど、気付いたからこそ、知ったからこそ、私もきっとこの主人公のようにもう一度立ち上がれる
深い感動と共に、立ち上がる力ももらえる良作でした