15の儀式

4月1日 アルトフィアの成人の日がやってきた


「アル!早く起きて!今日はついに成人の日だよ!」

「はぁい。テンション高いって」

「そりゃそうだよ。待ちに待った成人の日だよ?成人の儀でギフトもらえるし

なにしろ冒険者になれるんだから。」

「そうだな!」

「じゃあ先に食堂行ってるよ!」

「あぁ」

そう言って食堂へ走って行く それに俺も続く

「院長先生おはようございます!」

「おはようございますフィアさん、アルさんも。

今日は待ちに待った成人の日ですね。あと半年でお別れということにもなりますが」

「そっか、そうなるのか」

「まぁ一生の別れではないんだから。」

「そうですね、アルさん。」


それから俺たちは朝食を食べて成人の儀の会場へ向かった


「なぁ冒険者登録っていつしにいく?」

「アルに任せる。」

「あ、でもギフトを使ってみる時間がほしいから孤児院の卒業の時でいいんじゃない?」

「なるほど。じゃあそうするか。」

「神のプレゼントってなにがもらえるんだろ。」

「確かギフトと一緒に授けられるものだよね?剣とかじゃない?」


そんなことを話しながら歩いていく


「着いた〜」

「来たことなかったけど教会って大きいんだな」

「そうだね、よし!行こう」


「こんなに受けるんだ・・・」

「想像してた二倍多いな」

「それではこれより成人の儀を始めていきます」

壇上の人が話し始め、周りがしんと静まる

「では、名前を呼ばれた方から奥の部屋へ向かってください。

また、この部屋には戻れませんので荷物は全て持って、家族でいらっしゃった方は待ち合わせ場所を決めてから来てください。」

「では、アイン•クラート」


「アメリア•ヴィオル」


「アル•イアル」

「よし、行ってくる。」

「頑張って。」

壇を登り、奥の部屋へと向かう

「失礼します」

「初めまして、神父のナイルです。では成人の儀を始めていきます。」

「よろしくお願いします。」

「ではその水晶に手をおいてください。」


俺は水晶に手を置く


「これは・・・あなたのギフトはRPGです。」

「RPG?それは何系のギフトですか?」

「何系でもありません。実はあまり世の中に普及していないのですが攻撃系でも支援系でも商業系でもないユニークギフトというものが存在します。しかし、ユニークギフトはとても珍しく、しかも

使い方がわからないものが多いです。ですので使い方がわかるかわからないかで

強さがとても変わります。ユニークギフトだというのはあまり口外しない方がいいと思います。私も両手で数えられるほどしか見たことがないほどなので。」


「そうですか、ありがとうございます。」

「そちらの箱に入っているものもお取りください。」

「神のプレゼント!忘れてました。」

「なんでしたか?」

「指輪ですね。」

「そうですか、ではこれで終わりです。

こちらが詳細を記したギフトカードになります。」

「ありがとうございました!」


そう言って俺は部屋を出る。すぐそばにベンチがあった

(そこのベンチに座ってフィアがくるのを待っておこう)


RPG・・・どんなギフトだろう

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