ユニークギフトで幼馴染と異世界無双

@you2_pro

Fランク冒険者への道

悲劇と幕開け

「逃げろ!」


その日悲劇が街を襲った


千体もの魔物が街に侵入し、人々を襲っていた


「戦えるものは前へ!」

「アル、俺たちは冒険者として戦ってくる。お前は早く逃げなさい。」

「お父さんとお母さんはどうなるの?一緒に逃げようよ!」

「すまないがそれはできない。父親としての最後の頼みだ。」

「そんな、いやだよ!」

「あいつらがやってくる前に早く!」

「元気に生きてね。」


それが両親との最後の会話だ

俺は涙で前が見えなくなりそうになりながら必死に走って逃げた

戦いはたくさんの犠牲を払って人間の勝利で終わった

大切な人をたくさん失った 俺の両親もフィアの両親も・・・


「フィア、俺らの両親し、死んだって。これから俺たちはどうすればいいの?」

涙が止まらなくなる フィアを見ると、フィアも声をあげて泣いている

それからずっと泣いていた



気づいたら次の日の昼だった  泣き疲れて寝てしまったようだ

フィアはもう起きている

たくさん泣いたからか昨日よりは心が落ち着いている

フィアが近づいてきて言う

「私たちみたいな人が少しでも減るよう冒険者になろう。」

「そうだな、絶対に負けないような冒険者に。」


俺たちは誓った

   絶対に強い冒険者になると




それから俺たちは孤児院に入った

院長と副院長は冒険者をしているとても優しい人だった

院長は冒険者になるためにはどうすればいいのかを教えてくれた

それをもとに、なにをするかをフィアと話し合って、とりあえず

体力と筋力を鍛えることになった 具体的に言うと、マラソンと筋トレだ


孤児院の日課


6:30までに起床→布団の片付けor朝食準備

7:00〜7:30 朝食→朝食の片付け

8:00 畑の朝の水やり

8:30〜10:00 勉強(40分で休憩10分)

10:00〜11:30 自由時間

11:30〜13:00 昼食(準備、片付け含む)

13:20〜14:00 勉強

14:00〜15:30 みんなで院長先生or副院長先生と買い物

17:00まで自由時間

17:00〜18:00 畑の世話

18:00〜19:30夕食(準備、片付け含む)

19:30〜 お風呂

21:00 就寝


孤児院の畑の手伝いなどをしながらするのはなかなかハードだったが

フィアとやることでなんとかがんばれた


そうして2年が経ち、俺たちは11歳になった


今日からは孤児院を出ても生きていけるように

午後の勉強時間は剣の練習になる

孤児院は原則15歳になる年の春に受ける成人の儀から半年で卒業する

その時までに冒険者として生きていけるようになるための剣術だ

冒険者は特別才能がなくてもなれるからね


そして午後

院長先生がやってきて授業が始まる

「今日から入るのはアルさんとフィアさんですね。ではお二人さん、これが基本的な剣の形です。いまから木剣を渡しますからまずは距離感を掴みましょう。

間違っても人に当たらないように広いところで、しっかりと握って振ってくださいね。」

「「はい!」」

「これが剣・・・結構長いね、アル」

「そうだね。まあ早速振ってみよう!」

そう言って振ってみる

「わぁっ!」

「これ重心が持っていかれるな。しっかり立たないと」

「確かに・・・足腰のトレーニングをもっと増やしてみない?」

「そうしよう!いいアイディアだよフィア」

「じゃあ今日からだね!」

「ok」


一ヶ月後


「二人ともちゃんと振れるようになってきましたね。では今日からは型というものを覚えていってもらいます。型を覚えて、それを使って軽く打ち合いをしてみてください。今月教えていく型は・・・」


こうしてまた時間が経ち成人の日がやってきた

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