第2話 キャラ設定②
プレイヤーネーム:グロウモス
本名:
所属ユニオン:星座盤
個人ランク:E
機体名:ハイディングモッスィー
フレーム:ソルジャーⅡ
カラーリングは隠密性向上の為に割と変えるが基本は灰色。
探知を無効化する布を被っているので分かり辛いが、ブースターを装備していないので背中がかなりすっきりしている。
移動は射出式のアンカーとスラスターで行うので静音性には優れているが、機動力はそこまで高くない。
装備
狙撃銃
汎用品。 当初は小口径しか扱っていなかったが、ヨシナリにアドバイスを受けて以来、色々と取り揃えている。 個人のランク戦では取り回しと隠密性優先で抑制器を装着した小口径。
ユニオン戦では当たりさえすれば大抵の相手は一発で沈められる長射程大口径を用意して使い分けていたのだが、最近は取り敢えず両方持ち込んで大口径は相手次第で使うか使わないかを決めている。
中折れ式拳銃
汎用品。 銃身を掴んで折り、後ろから銃弾を込めるという非常にシンプルな造り。
弾丸の交換も手動なのではっきり言ってかなり不便な銃だが、通常の銃では規格が合わない特殊な弾丸を使用できるというメリットがある。
腐食弾
コロージョン・バレット。 内部に特殊な腐食性の薬液を仕込んだ弾丸。
命中すれば大抵の装甲を溶かして内部機構に深刻なダメージを与える強力な武器。
――ではあるが欠点が多い。
・トルーパーを破壊するだけの薬液を仕込む関係で弾丸が大型化。
それにより装填できる銃が非常に少ない。
・命中後、内部に浸潤していく関係で弾丸の構造がやや脆弱の為、装填した状態で銃に衝撃を受けると液漏れのリスクがあり、使用前に装填する必要がある。
・同様の理由で空中で飛散する可能性があるので、射程が長い銃での使用に適さない。
結果、上述の中折れ式の拳銃での使用を強く推奨される。
要は拳銃の射程内であるなら発射から命中まで保つ事が保証されている。
――以上のリスクを呑んだ上で使用する必要があるのだが、それだけの重いリスクを背負っての使用なので威力はそれに見合ったものとなる。
胴体に命中すれば水中に潜る以外、薬液の浸潤を止める事はほぼ不可能。
適性射程内で命中させた場合、弾丸は機体内部で薬液を流し込み並のトルーパーであるなら十秒以内に機能停止に追い込める。 重装甲、強化装甲で身を守っていた場合、貫通はせずに表面からの浸潤になるが、強力な腐食作用が徐々に機体を侵食し、一分から三分ほどかかるが撃破は可能。
静音フィールド、光学迷彩システム
名称の通り、前者は特殊なフィールドを展開して自機から一定範囲内で発生する音を消す。
後者は機体の姿を隠す装置。 元々、前者しか使っていなかったが、大口径を持ち込むようになった関係で一撃で仕留められそうな相手には後者を使って身を隠し、狙撃で仕留める為に使用している。
・一応、学生。 十八歳。
高校を中退したが、通信制度を利用して卒業資格だけは取る予定。
リアルでは目を合わせて他人と話せないが、ネットでは非常に強気の典型的なネット弁慶。
――だったのだが、イキり過ぎた結果、盛大に叩かれて心がぽっきりと圧し折れた。
それでも自分が最もポテンシャルを発揮できる世界はここしかないとしがみついた結果が今だ。
彼女なりに考えた結論がプロゲーマーという選択肢だった。
あまりにも浅い考えではあったが彼女にとっては一大決心であったようで、私はゲームで飯を食うんだと活動の場として選んだのはこのICpw。 選択肢としては悪くなかった。
ゲーム内通貨が驚くほどの値段で取引されるので、トッププレイヤーにならなくても充分に稼ぐ事が可能だったのだ。 華那子としては両親を説得する為にも早めに成果を出しておきたいと考え、早々に上位ランク――Pが安定して手に入るBランク以上を目指していた。
スキル自体は高い水準で備えていたので順調にランクは上がったが、Fを越えた辺りでその勢いにも陰りが見えてきた。 Fランクの時点で負けがぽつぽつと増え始め、Eに上がると激増。
彼女の快進撃はそこまでだった。 Eランク帯の装備は彼女の最大の強みであったステルスが通用し辛く身を隠しながら攻撃を繰り返し、動きを封じた後にとどめを刺すといった戦法が通用しなくなったのだ。 彼女なりに打開を図ろうと考えた結果、ユニオンに所属しようと『星座盤』へと加入。
他人と上手くやれるか不安だったが、ヨシナリ達は彼女からすれば付き合い易い相手なので居心地はいいと思っている。
特にヨシナリはプレイスタイル等で悩んでいる時に親身になってくれているので、自分の事を好きだと思っている。
プレイヤーネーム:ユウヤ
本名:
所属ユニオン:――
個人ランク:A
機体名:プルガトリオ
フレーム:ジェネシス
黒寄りの赤。 全身鎧を思わせるやや重そうな見た目ではあるが、動きは非常に軽快。
・装備
専用装備群である『ジ・アビス』。
彼の為に特注され、様々な状況に柔軟に対応する七種類の大罪をモチーフとした武装。
イラ
ジ・アビスの一つ。 背にマウントされている可変式大剣。
縦に割れて回転刃が飛び出し、対象を切り刻む。 重量もあって大抵の物は両断できる。
加えて非常に頑丈で物理、エネルギーの両方に非常に高い耐性を有しているので盾としても扱える事もあって汎用性が高い。
スペルビア
ジ・アビスの一つ。 イラの可変形態。
長柄のハンマー。 イラの中心にある持ち手を引く事で形態が変わる。
切断よりもより重量を活かした叩き潰す事を目的とした武装であるが、最大の目玉はヘッド部分に展開されるエネルギーの無効機能。 スペルビアに触れたエネルギー系統の攻撃、防御は悉く無効化される。 その為、エネルギー系統の武装を主にして使用している機体にとっては天敵。
グラ
ジ・アビスの一つ。 左腕に付いている小型の散弾砲。
弾丸の精製プラントも兼ねているので製造するまでの時間がかかりはするが、弾切れが存在しない。
弾の種類は一粒弾、散弾、エネルギー式散弾。 射程は短いが射程内であるなら大抵の相手は一撃で葬れる。 欠点は内部に保持して置ける弾丸が二発のみという事。
つまり撃ち切ってしまうと再精製までの間、使用が不可能になる。
ルクスリア
ジ・アビスの一つ。 右腕に付いている電磁鞭。
打ち据えた相手を電撃によって行動不能にできる。
前述のグラと同様に精製する事で千切れた部分の補修が可能。
アルフレッド
搭載型学習支援AI。 トルーパー等の機動兵器に搭載して自律行動を行う事ができる。
アルフレッドが搭載されているのはキマイラループスフレーム。
トルーパーではあるが、装備品扱いなので一機分の枠で二機分の戦力となる。
システム的にはエネミーなので完全破壊された場合、フレームを含めてパーツ、武器は全てロストする。
加えてAIは学習させる事により機能を向上させる事が可能なので戦闘を重ねれば重ねるほどに動きの精度が上がり、数十、数百の大破を乗り越えた結果、アルフレッドはユウヤにとって最良のパートナーとして彼を支えている。
基本的に人型は取らずに走破性の高い可変形態で行動している関係で携行武器は持っておらず、光学迷彩で身を隠しつつ、ヨシナリも使っているシックスセンスで情報収集を行い、データリンク用いてユウヤに戦場の情報を提供しつつ肩に搭載された榴弾砲、機関銃で火力支援と攻守に渡ってサポートする。
・高校生。
リアルでは暗く、基本的に俯いて生きており、他人と目を合わせる事にすら強い抵抗を覚える程に他人との関りを避ける傾向にあり、常に鬱屈した物を抱えて生きている。
その反動かネットでは非常に強気かつ横柄に振舞う。 先述のグロウモスに近い部分もあるが、彼の場合は強ければどのような振る舞いをしてもある程度は許されるという哲学が存在している。
だからこそリアルでは自身を弱者と認識している彼に自由はなく、親や目障りな幼馴染には強く出られない。 そんなどうにもならない現実からの逃避先として彼が選んだのがICpwだった。
元々、この手のゲームに高い適性があった事もあり、始めて早々に手応えを感じていた。
ランクも直ぐに上がり、サーバー内でもかなり早い段階でランカーへと到達した。
特にAランクの報酬は大きく、Pは高額で売却できる事もあり金銭面でもあまり困らなくなった事もあって徐々にではあるがリアルでも自信をつけ始めている。
カナタは家が隣の幼馴染で、物心が付いた頃から行動に干渉し、周囲もそれを肯定するので彼にとっては彼女は目障りな存在だった。 その為、カナタの事を死ぬほど嫌っている。
将来の夢はカナタの居ない環境に身を置く事で、ゲームを楽しみつつもその理想を現実とする為に金を溜めている。
プレイヤーネーム:ベリアル
本名:不明
所属ユニオン:――
個人ランク:A
機体名:プセウドテイ
フレーム:ジェネシス
特殊ジェネレーター『パンドラ』によってエーテルの装甲を身に纏っているので黒い蜃気楼のような印象を与える機体。
エーテル体を剥ぎ取った本体はマネキンのようにつるっとした胴体と頭だけのデザイン。
手足はエーテル体形成の起点にする為にちょっとだけ突起のような物がある。
装備
エネルギー変換ジェネレーター『パンドラ』
プセウドテイの心臓にして武装の要。 エネルギーをエーテルという物質に近い形状に変換する事ができる特殊なジェネレーター。 それにより四肢を武器に変化させて近接戦を行うだけでなく、収束させて撃ち出す事も可能で遠近と間合いを選ばない。
遠距離攻撃はエーテルに電撃を纏わせる事で命中させた敵機を行動不能にする事も可能な強力な攻撃だが、溜めに時間がかかるので使用頻度は低い。
回転の速い連射も可能だが、消耗が激しいのでこちらも使用頻度が低い。
短距離転移システム『ファントムシフト』
短い距離だが、空間転移を行う事が可能。
プセウドテイの場合、内部の本体のみを転移させるのでエーテルの鎧はそのまま残る事により、傍目には分身しているように見える。 それにより相手を惑わしつつ戦闘を優位に進める事ができるが、癖が強く、使いこなすにはかなりの訓練が必要。
・闇の王(自称)
思春期特有の病を重く患っており、自身を闇の王()ベリアルだと思い込んでいる。
だが、その一点に目を瞑れるのならプレイヤーとしては非常に優れた人物。
プセウドテイという特殊な機体を使いこなし、視野も広く戦場、戦況をよく理解して上手に立ち回る。 『星座盤』に臨時加入した際には
彼個人としても
断った理由はユニオン対抗戦で戦友の戦いを終わらせてしまった事に責任を感じており、自身を追い込む事で満足のいく強さに至り、今度こそ勝利を共に分かち合う為に腕を磨き続けている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます