メモ

ばかなーほ

インタビュー

私は小学生の頃、まぁ大体6年ぐらい前のことですかね

当時、私の周りでだけで局所的に流行ってた遊びがありまして

神様ゴッコっていうんですけど、そうです凄く安直なネーミングで想像の通り、一人の子を神様で他の人は信者って設定にし

まず、信者の願いを神様が聞き

次に、神様が信者に命令を出し

最後に命令を達成できた子の願いを神様が叶える

って遊びでした

先生たちも「約束を守る大切さを学ぼう」みたいな感じで推奨してた遊びで、最初の頃は信者の願いも「給食のデザートが欲しいー」とか神様からの命令も「私の漢字のワークやっておいて」みたいな可愛らしい取引だったんですけど、その頃とある子(〇〇くんとします)へのイジメが始まって、その遊びと混ざってしまったんです。

例えば信者が「係の仕事変わって」って願ったら、神様が「〇〇くんのこと一回叩いて」みたいな命令をするんです。

〇〇くんは自己主張のしない大人しいと言うか、ずっと心ここに在らずって感じの子で係の仕事より〇〇くんを叩く方が楽だったんですよ

だから普通のイジメなら傍観者だったような子も実行者になってたんです。

そしてある日私が神様だった時に〇〇くんが信者としていたんです。

〇〇くんの願いは「いじめを無くして」で、当時の私はそんな事出来ないし、無理な命令をしようと思って、命令が達成されなければ願いを叶える必要はないですからね

「なら死んで」って命令したんです、死んで欲しかった訳じゃなくて、無理な命令をしたつもりだったんですが、命令した瞬間、窓から飛び降りたんです、〇〇くん

そして救急車で運ばれていって、もう学校に来ることはなくなりました、多分死んじゃったんでしょうね

それで命令が達成された以上願いを叶えないと行けないので

私はイジメ撲滅運動に参加するようになりました

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

メモ ばかなーほ @fukuyama_yuichi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る