あの日、私達は星を見た

蜜柑

第1話 天体望遠鏡

 私、森川美咲もりかわみさきは星が好きだ。とにかく星が大好きだ。母はいつも私に、

「美咲はいつも夜になると空を見るね。星が好きなんだね。」

と言う。その通りだ。星よりも綺麗なものが他にあるのだろうか?私はないと思っている。夜空に浮かぶ黄金の月、それを彩る無数の星たち…。最高ではないか!

〜〜〜

 中学校の入学式。美咲は自己紹介で星について語った。仲間が見つかると思っていたが、逆効果だった。

 全員に引かれた。

〜〜〜

 「…はっ!寝てた!」

飛び起きた私は急いで数学の参考書を開いた。高校に入学して、1年生で出遅れるわけにはいかない。ぐんとレベルが上がり、勉強量も増えた。だからつい、家でうたた寝してしまうのだ。今日もそうだった。朝、4時に起きたから、とてつもなく眠い。

「あ!星ぃ!!!」

見つけた!私の愛する星たち!ありがとう。力をくれて。

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あの日、私達は星を見た 蜜柑 @hana8772

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