ゴンズイ丼 外道グルメで水産資源を救えるか
以前触れた未利用魚問題。
日本中で漁れる割にあまり食用とされない魚に「ゴンズイ」がある。ゴンズイ玉と呼ばれる群れを作って泳ぐことで有名で、その体には背びれ・左右の胸びれの三箇所に毒針がある。
刺されると猛烈に痛いそうで、釣り人たちも毒を恐れて釣り上げても捨ててしまうことが多いんだとか。
しかしこれ、ちゃんと毒針を除去して食べるとかなりウマいらしいのだ。
実際にネット上(Youtubeや釣り人たちのブログ)で調べてみたが、食べた方々の感想を独自にリサーチしたところほとんどの人が「ウナギか穴子に近い感じで美味しい」と答えているのだ。
ゴンズイにはウナギの代替魚としてのポテンシャルが十分にあるのではないか、と筆者は睨んでいるのだが、実際2017年に静岡県静岡市駿河区用宗の漁師さんたちが地元に観光客を呼び込もうと「ゴンズイ丼」というのを作って売り出したことがあったらしい。
確かに毒針の処理が危険で面倒だとは思うが、この毒実はタンパク質でできているので60度以上に加熱すると無毒化することができるのだ。釣り上げた瞬間に熱湯でもかけたらいいんじゃないか、とかド素人の私は思ってしまう(この方法だとせっかくの脂が流れてしまうので、それだったら高温の蒸気を当てて毒針のある表面部分だけ加熱処理して、ある程度安全が確保されてから毒針を除去するとか色々とやりようがあるようにも感じる)。
毒があるといえばウナギだって生の状態なら毒があり、焼くことで無毒化している。ウナギの密漁なんてやめて有り余っているゴンズイを食べた方がいいのでは?
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