秘密の特訓
今俺と梨久は、グラウンドがある公園に来ていた。何故ここに来たかと言うと一昨日に遡る。
「嵐臥、僕と練習しない?」
「球技大会の?」
「うん、僕は得意じゃないから。なるべく迷惑をかけたくないんだ」
「そうか、ならめちゃくちゃ上手くなって驚かせようぜ」
「が、頑張ります」
この会話から、悩みに悩んでいる。梨久にどこまで教えるべきかだ。取り敢えず今は、基礎の基礎を教えている状態だ。
「パスを出す時は、インサイドて言われている場所に当ててパスを出す。これが出来れば事実上シュートも出来る。」
と梨久に自分の足を用いながら説明する。
「わかった」
そうして暫くパス交換をしていると梨久は慣れ始めたのか、ぎこちなさは感じるが動きが、良くなっている。
「やっぱりサッカーしてた人は上手だね」
「最近は触ってなかったから大分下手になったけど」
「それでもだよ。そういえば、嵐臥って中学の時、サッカー部だったよね?」
「そうだが?」
「前から思ってたけど、高校でもサッカー続けようとは思わなかったの?」
「……思わなかったなぁ。引退試合の時、勝って3位だったから、そこまで思い残すこと無かったからな」
「そうだったんだ」
こうして球技大会まで俺と梨久の秘密の特訓は続いた。
俺の友達は距離感がおかしい 北暁 ポカ @KitazukiPoka
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