未練

@kantoyama

第1話

 街灯ひとつない街を君と歩いた。空には東京なんかじゃ到底見れない星が広がってて、君と僕の2人しか世界にいないようだった。

 君は笑ってた。泣いてる僕の横で。

その横顔はあまりに美しくて。いくらお酒を飲んだって忘れられない理由が初めて分かった。

「離れたくないな」

言葉にしてみたけど君は聞こえないふりをしてた。

 分かってるよ。分かってる。

だから今は君に精一杯のありがとうを。

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