恩師への屈折した思い、コーヒーをシンクに流し込み、なお流れる涙…心に響いていたのですが、私の語彙ではうまく表現できなさそうで、なかなかコメントができませんでした。
田嶋の涙が自分にリンクするようで何か感想を伝えたいと思ったのですが、『切ない』だとか、そんなありきたりな言葉は不適切に感じ、ずっと心の中にしまっていました。
とっくに終わった関係をいまさら掘り返しても何もいいことはない。理屈ではそうであっても、これまでの関係全てを捨てて、なかったことにするなんて簡単には割り切れることではないと思います。
作中のような高尚な関係ではありませんが、私自身にも互いのすれ違いから捨ててきた人間関係が少なからずあって、後悔がないと言えば嘘になり、そこに共感があったのかもしれません。