第2話 初日の首尾:撃沈
初日 金曜日の夜(19:10)に投稿開始。
24時までPV0。切ない。
因みに、【祝PV0】って書いちゃダメかい? と自棄を起こしたのはこの日です。
こらえ性がない?
いいえ。
初日がPV0なら、その後もずっとPV0のままじゃないかと恐れ戦く――恐らくPV0の道を通った方なら、どなたでも一度は経験しておられるのではないでしょうかね。
筆者の偏見で恐縮ですが、この恐怖には以下のような根拠があるのでは、と考えてみました。
少なくとも、(新作を発掘する)読者目線で考えると、以下の検索手法で作品を探すと思われます。
①新作順のページから、面白そうな作品をチェック・読んでみる
②更新順のページから、面白そうな作品をチェック・読んでみる
③自分が気になるキーワードで検索して、ヒットした物を読む
※素人作者の作品を想定しているため、フォローしているユーザーの新作通知を受け取る、という手法は除外。
この中で、仲間分けをしてみましょう。
大量の小説が投下されるカクヨムにおいて、①②は小説が埋もれやすいという難点があります。
しかし、これより重要なのは、②③です。これらの群から作品を選ぶ際に、読者はどこを見るでしょう?
タイトル・キャッチコピー・紹介文のみを見るよ! という方もいるかと思いますが、大抵の方は評価(★の数)も含めて確認するのではないでしょうか。
だって、★が多い=多くの人が読んでいること+その作品が良かったことの指標といえるのですから。
これに対して、①はどうか。
投稿されたばかりの新作に、★が50も60も付いていること(ましてや3桁4桁付いていること)なんて、読者は期待していないでしょう。
つまり、新作投稿の欄は、★の数のバイアスに囚われず、作者がタイトル・キャッチコピー・紹介文の面白さのみで勝負できる唯一の場所と言えるのです。
(一体どれほどの人が新着欄を見るかは不明なので、『極論だ』と言われたらそれまでですが)
そのため、初日~その後数日PV0を記録した場合、タイトル・キャッチコピー・紹介文の面白さという勝負であえなく敗退してしまったことになります。
PVが付かなければ勿論★をもらえる機会すらない。
そして、その後も永遠に読まれる日は訪れない……と。
これが、恐怖の原因を(半ば無理やりに)解釈した結論です。
こんな言い方をしていますが、絶望しないでくださいね。筆者もその仲間ですから。
自分で書いていて、悲しくなってきました。このまま羊の代わりに原稿の枚数を数えながら寝て、夢の中で書いた原稿をヤギに全部食べさせてやりたいくらいです。
ですがご安心を! いっそ、PV0を笑ってやりましょう。
創作活動を諦めないモチベーションにもなります。
続きます。
実録・読まれない自作品のキャッチコピーに【祝PV0】と入れるまで 桜田夜空 @sakura_tokimi
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