第4話 飼育される人間①

https://kakuyomu.jp/works/16818093084885704871/episodes/16818093084885773680


 こんな暴れコーギーでも、自分の書いたもので誰かが嫌な思いをしたら嫌だなと思っていて。半端にセンシティブなものを書きたがるので、遠慮し始めると何も書けなくなる。


 そこにまたぽんぽん丸先生に近況ノートでお言葉をいただき、生まれたのがこの作品です。殺意と救いが表裏一体www


 自分では相当気に入っていて、この590文字のために今までの150万字があったといって過言ではありませんw 自己愛www


 もちろんぽんぽん丸先生にも見せたいわけで、そこで同じテーマのアリスをくっつけて、比較のつもりで自主企画に参加しました。成長っていうか、闇堕ち?www




 着想

 大学時代、農学部の後輩との会話


私「牛ってでかいから、本気出したら人間に勝てるの?」


後輩「奴らは、性格の優しい、おとなしい、穏やかな個体を掛け合わせて掛け合わせて掛け合わせて今に至る”家畜”なんで、かかってきませんよ、大丈夫です」


私「牛にできるなら人間もできるね!」



 と、いう記憶から、人間をペットにしました。元々動物のペット自体も、売れるように可愛い個体が優先され、その遺伝子が残る。”可愛さ”優先の淘汰です。


 現代ドラマだとペット避難所問題に見えます。実際はSFでディストピアです。途中から文末にSFと入れました。


 ペット人間がいたら……楽しいだろうな、と。優しい、可愛い。イメージはちいかわでw


 でもペット人間は人間じゃないから避難所にはいけない。人間とそうでないものの違いはなんだろう。


「ハサミはハサミとして生まれてきて、目的がある。でも、人間はそうじゃない。何かのために生まれてくるわけじゃない」


 中学生の時、国語の問題集にそういう話が載ってたんです。忘れられないんです、それが。


 だから、ペット人間は人間ではない。ペットとして生まれてくるから。この物語の人たちは、フツーにそう思っています。会話はできるし、知能もあるからむしろなんの心配も問題もない。


 再会して無事を確かめ合うとき、そこにあるのは本当の愛か? 愛だと思います。


 死者はいない。ペット人間はもちろん含まれません。


 同じような見た目、コミュニケーションがとれてもペットはペット。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る