愛のある物語です。盗まれたプラネタリウムというタイトルに、興味を持って読んでみました🌠
妙にひねた作品が多くなった近年。この様なストレートで綺麗な作品は少なくなった気がする。弟が出来たことで環境が変わった主人公の心の移り変わりを描いている良作。ノスタルジックに飢えた大人にこそ刺さる作品。
名作と呼ばれる詩は数あれど、これほど可愛らしく、心があったかくなる詩を私は他に知りません。言葉の一つ一つに可愛らしさとか、愛情が詰まっていて、日常に溜まった疲れたどす黒い感情を洗い流す効果等があります。ありました。少なくとも私にとっては。タイトルにいい意味で裏切られるという、小説的な捻りもあってそれもまた最高!ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(220文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(135文字)
「盗まれたプラネタリウム」がお題のショートショート。主人公の少女は、大事なプラネタリウムを小さなどろぼうさんに盗まれます。“盗まれた”なんて物騒に感じますが、笑顔しかない物語。大事なものは独り占めしたいけれど、時には大切な人と分け合いたいと感じるもの。この優しい気持ちは、きっといつかもっと大きな笑顔になって戻って来ることでしょう。ふんわり笑みが溢れる物語です。
作者の優しさが凝縮されて詰め込まれた様なお話。あなたの心も癒されて、きっと笑顔になれるはず。だって、どろぼうには罪がないもの。穏やかで和やかな時間が通り過ぎていく。遠い昔にそんなときがあったような……。