第2話 筋肉の落とし方
私は10年前に台湾で生活し始めてから、ほぼ毎日「腕立て伏せ10回・懸垂5回」をやるように努力しています。筋肉をつけるためではなく、少しずつ落とすために。
10年前は「今日10回でも翌週は15回できた」なんてこともあったのですが、68歳(だったかな? → 60歳を過ぎてからは齢を考えないようにしている)の今は「今日は果たして10回できるだろうか?」という毎日です。おそらく、これからだんだんと回数が減っていくのでしょう。
また、声の筋トレ(で収束する)も行っています。
毎夕方、スーパーへ行く途中、消防署の脇にある大きな駐車場で、なるべく大きな声を出して歌を歌い、やはり、身体の筋肉の衰退を促(うなが)しています。
大学時代は毎日、声が嗄れるくらいのばかでかい声を(2年生頃まで)出していたし、僧堂時代は毎朝、托鉢で大きな声を出して2.5時間くらい街を練り歩いていたので、声がでかくなったのですが、その声帯筋肉もまた収束する時期にきているのです。
とにかく、20代で肉体的(自然な)成長はストップするのですから、後はそれをどうやってうまく終息させていくか。20代までに発散したエネルギーを、光線の束などが1点に集まるように、うまく集束(focussing)させる必要があるのです。
ゴルフが好まれるのは、半日か一日中、デレデレと歩きながら、
○ 思いっきりスイングする
○ 中くらいの力でスイングする
○ 軽く打つ(パター)
なんていう、運動にもならない運動が(ジジイの筋肉の収斂に)良いのだと思います。
日本の場合、大浴場やサウナもありますし。
つまり、ゴルフとは順調に筋肉の死を迎えることができるようにするための準備なのです。
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