第7話
どうして、上手くいかないのか。
私だって、大切なものを守りたい。
好きな人間には末永く生きていて欲しい。
ただそれだけの願いが、どうしていつも叶わないのだろう?
人魚は深い海へと潜る。鮮やかな情景が過ぎ去り、碧く重たい暗闇が視界を塗りつぶしても尚、人魚は深みを目指し続ける。
もう、過ぎた事だ。
あのひとは私の血肉となり、私は今もこうして生きている。
それで充分じゃないか。
また、貴方の知らない海を沢山見せてあげる。
今度は何処へ行こうか?
私の大好きなイツキ。私の、大切な――
【旧作】碧い人魚と鮮血の恋 岡田リョウリュウ @RyoRyu_MG
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます