第6話仕事の大変さがわかる

就職し初めて仕事をする

正直なめてた…朝から晩までひっきりなしにお客はくる休む暇なんてない朝は6時から掃除や開店準備が始まる外をホウキで掃いてると同い年ぐらいの高校生カップルが通る何度ホウキを投げてやろうと思った事か

楽しみはもちろん給料日だ初めての給料日封筒を手渡される

中を見ると四万円…それから五千円は将来道具を買う為の強制貯金

明細を見た給与八万円から寮、食事代四万円 8-4-0.5=3.5万

三万五千円が手取りなのだ中学卒業したてには大金に見えるかもだが少なすぎる

母にも元担任にも話すとそんなもんだよ!頑張れしか言われなかった

とにかく仕事は忙しい師匠はエアコンの温度ひとつ変えるのに春を使う

職場は理容室の隣に美容室もあり行ったり来たりだ

その時1つの楽しみと言えばヒナだった 

そう振られた数ヵ月後関係は戻ってたヒナも高校にはいかず美容師になると就職したが数ヵ月で辞めている


仕事と別に週に1度練習会がある

有名な組合があり20人ぐらい会員がいた春の師匠はそこのトップだ

後から聞いた話師匠は業界じゃ有名人だった

練習会と言っても各個人のスキルごとに様々な練習をする

春はシャンプーの練習なのだ…

仕事でも30人以上シャンプーした後に練習会で20人ぐらいシャンプーをする地獄だった…

ずっと薬剤を使うから手が荒れてボロボロになる手荒れが原因で理美容師になる夢を諦める人がいるくらいだ

春は最初になる手荒れは乗り越えた慣れてくればそれほど手荒れもしない

シャンプーの合格を20人から貰えたのはいつだっただろうか…

シャンプーを習得したら次は襟剃りだカミソリを使いもみ上げから耳周りの無駄毛を処理していく

初めて買った自分の道具はカミソリだった

プロ専用のカミソリは切れ味も凄まじい原理容師でお客さんに怪我させた事ない人は1人もいないだろう

初めて襟剃りのモデルになってくれたのは師匠の従兄弟だった

手が震えるやはり少し怪我させてしまった


慣れるまでは力んでしまう

仕事を覚えるのは順調に進んでいった

理容師と言っても国家試験だその為専門学校に通う必要があるすでに就職してる為通信教育という形で入学する事になる

専門学校入学式当日春は未成年の為母が同行することになる

なぜかヒナも付いてきたのだが

専門学校だから年齢も様々40代ぐらいの人もいる

教室に入り自分の名前が書かれた机を探すがない? よく見ると春の名前の席に30歳ぐらいの人が座っている…

間違えてるのだろうと声をかけると急に激昂し胸ぐらをつかまれた

春もすかさず反撃に出る

その時後ろの保護者席から辞めなさいと大声で母から怒鳴られる

その時の校長から創立以来入学式で喧嘩したのは君が初めてだよと言われた

後にその相手からは謝罪は受けたがあれほど怒る意味がいまでもわからない

裕福ではないのに専門学校に行かせてくれた母には感謝だ

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とある理容師の物語 @kotoharu311

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