第13話 猫のいる施設
マイノリティー施設に、野良猫が、数匹住み着いている。以前、あるスタッフに頼まれて、僕は、十一年間、猫(=^_^=)たちに、エサをあげて、面倒を見た。あるときは、雌猫のミケに、僕が施設のみなさんに募金を募り、避妊手術をしてやった。しかし、野良猫たちが施設に集まり過ぎて、僕はついに、エサ代を出して、避妊手術の出費を続ける限界を感じた。だから、施設のドライバーさんたちに、「お願いします。どうか、猫(=^_^=)たちの面倒を見てもらえないでしょうか?」と、頭下げて、お願いした。「任せておけ。その代わり、二度と、猫(=^_^=)たちにかまうなよ。」と、ドライバーのおじさんたちは、僕に言った。それから、猫(=^_^=)たちは、ドライバーさんたちに、懐くようになった。猫(=^_^=)たちは、僕のことは、すっかり、忘れてしまったようだ。僕は、今でも、猫たちを愛している。だって、亡くなった猫(=^_^=)たちも、僕は、畑の隅に穴を掘って、手厚く埋葬してやったことは、忘れていないからね。タバコのお線香を備えてやった。いつか、丁寧に、施設の猫(=^_^=)物語を書こう。夜中、僕が、執筆に苦しいとき、夜空を見上げていたら、そっと、僕の傍に集まって来た猫(=^_^=)たちを、忘れていない。施設のみんなは、猫(=^_^=)たちをかまって遊んで、癒やされているけど、僕が、こっそり、エサをあげていたことは、あまり、知られていない。猫(=^_^=)たちののんびりな姿と、みんなの笑顔を見ているだけで、僕は、満足します。障害者施設みんなは、猫(=^_^=)たちとともに、今日も、一生懸命に、働いて、生きている。
ドライバーさんが、やってきた。猫(=^_^=)たちが、後を追っかけていく。エサが欲しいのでしょう。僕は、喫煙場から、猫たちを眺める。みんな、喜んで、その姿を見ている。
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