第12話 サイクルコミュニティ

人に勝つ必要のない暮らしというタイトルで、前話を書いた。ここでは、もう少し、掘り下げる。循環する地域社会に従うこと。サイクルコミュニティに従うと言い換えられる。物の流れ、車の流れ、人々の流れ、文化の流れ、お金の流れがあって、コミュニティーを循環していて、人々は、それに、逆らわないという意味です。コンビニとか、スーパーマーケットで、ほしいけど、値段が高いと思ったら、あきらめる。車の交通の安全に気を付ける。コミュニティーがそうしようと決まったら、一緒に行動する。新商品に、敏感になるということだと思う。なすがままに。時代のされるままに。他人を重んじる。あんまり、マイルールにこだわらない。忘れてしまう。まるで、漂う吟遊詩人のようである。ただ一つ、好きなことをして生きる。我慢も、努力もしない。でも、時に、ストレスは感じる。その時は、あえて、タバコを使ったり、ジャンクフードをつまんだり、コーヒーやお酒を利用していいと思う。歌を歌ったり、楽器を演奏することはいいと思う。気持ちいいからだ。音楽はライブ会場やコンサートのように、みんなのコミュニティを解放する。一方、文学は、言葉で、会話を交わして、人づきあいに役立つからいい。大切なことは、各人がそれぞれの得意分野を伸ばし、ストレス解消をすることだと思う。それは、シャバに勝とうとしないことだろう。好きとか、嫌いで決めていい。また、違う性質を持つもの、異性との交際、異国への旅は、冒険であり、たいへん重要な生産や開発だと思う。なるべく、のんびり過ごし、また、たいへん厚く、重層的に、贅沢に、物を考えた方が、いい。体も、作ることができる。それは、きっと、長持ちするコミュニティーへと、還すことだろう。たいへん抽象的、観念的な表現になってしまいました。それは、心の解放を考えているからです。人と競うこと、争うこと、戦争は、心が閉じているから、起こる。自我がないストレスフリーの解放の状態を保つ。まずは、サイクルコミュニティに従うこと、信じることだろう。そのために、好きなことをして生きる。孤独なんか感じるひまがなくなるでしょう。私とか、自分なんか、捨ててしまえ。サイクルコミュニティそのものになってもいいのです。コミュニティーは、各地で、サイクルして、発展して、循環すればいいと思うね。

ところが、現代は、コミュニティーにおいて、パソコンや、インターネット、スマートフォンの出現によって、現実の人と人との対面が希薄になってきている。道を歩きながらでも、スマートフォンの中で、みんな、好きなことをしている。人と人とのアクセスが、デジタル機器によって、生の対話を遮る。よって、狭い範囲で、世界を感じる風潮が起きている。部屋に閉じこもる時間が増えて、個人にとって面白い人がピックアップされる。そうすると、好きな情報に囲まれて、心地よいが、頭を使わなくなってくるだろう。人付き合いに楽を追及していくと孤独になる。やはり、人との、生の、対面は、スマートフォンよりも、頭を使う。自分に、「それは、違う!」と言ってくれる人がいないと、知らず知らずのうちに、大変な不幸に陥ることとなる。現代人は繋がりに、イージーすぎると思う。簡単に手に入れて、簡単に捨てる。愛と命が軽くなっている。そんな現象が、コミュニティーに起きている。そこで、大切になってくるのが、仲間の居場所である。僕は、精神疾患者のうちで、試験に合格して、患者をカウンセリングして、共感協調して、回復に向かうリカバリーの技術を持つ、ピアサポーターである。よく、あちこちのマイノリティー施設で、ピアサロンが開かれる。みんなで、コーヒーを飲みながら、お菓子をつまみ、喋って、精神疾患者の悩み事を打ち明け、アイデアを出し、みんなで、心安らいでいる。廉価で開かれている。そのような、居場所を、コミュニティーに、行政はたくさん作って欲しいと思う。行政は、コミュニティーに尽くしてください。お願いします。

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