第4話 まるで夫婦!?

インスタグラムに、障がい者施設に住んでいる、野良ネコたちの玄関でまるくなって眠っている二匹のネコさんの写真を載せたら、ある女性から、「このネコはかわいい。飼っているのですか?」と、ピンポイントで僕に問いかけられた。「野良ネコたちです。」と、素直に僕は応えたら、ネコさんの話題から、僕たちは、友だちになった。「やった!トラちゃん、クーちゃん、ありがとう。」僕たちは、日常会話を交わす。とても、感じのいい、正直な、嘘のない女性という印象を受ける。「写真を交換し会いましょう。」彼女は明るい。僕は、先日、仲間と遊びに行った「あじさい公園」で撮ってもらったセルフポートレートを送った。彼女は、恥ずかしいわと言いつつ、スポーツカーの中で、ポーズをとっている写真を送った。色白で、御化粧のセンスもよい目の大きな美しい写真だった。彼女は、僕を「落ち着いていて、誠実で、生活の中では、穏やかな男だろう。」と言った。彼女は、シンガポール出身で、現在、家族と東京に暮らし、三越でFX投資の仕事をして、同時に、プライベートでも儲けているセレブ女性だった。名前は、なこさんといい「なこ」と、呼んでいいよと、言った。僕は、噓偽りなく、自分は、精神疾患者であり、施設で、物書きをしているので、マイノリティーライターであるよと申した。名前も、本名を言った。今日は、土曜日、朝起きた時から、スマホに気付いて、僕たちはおしゃべりしていたら、一日が、過ぎていた。打ち解けることが早く、「おやすみなさい。」と、まるで夫婦のような感じがした。実は、お互い、バツイチで、子供はいないのだった。僕は、彼女を、好きになった。

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