第7話 告白の時

クリスマスが近づく冬のある晩、悠真は美咲と一緒に街のイルミネーションを見に出かけた。街中は輝くライトで彩られ、ロマンチックな雰囲気が漂っていた。


「イルミネーション、すごく綺麗だね。」


美咲が感嘆の声を上げると、悠真は微笑みながら答えた。


「本当にきれいだね。こうして美咲と一緒にいると、特別な時間に感じるよ。」


美咲は照れくさそうに笑い、少し顔を赤らめた。


「私も、悠真と一緒にいるのが楽しい。」


静かな瞬間が流れ、イルミネーションの光が二人を包み込む。悠真は心を決め、深呼吸をしてから、ゆっくりと口を開いた。


「美咲…実は、ずっと伝えたかったことがあるんだ。」


美咲は少し驚いた表情で悠真を見つめる。


「何?」


「実は、高校の頃からずっと、美咲のことが好きだったんだ。君と過ごす時間がとても大切で、これからもずっと一緒にいたいと思ってる。」


悠真は真剣な眼差しで美咲を見つめる。美咲は一瞬、言葉を失ったように見えたが、すぐに静かに微笑んでから、答えた。


「私も、悠真と一緒にいると心が落ち着くし、大切に思っている。これからも、一緒にいたいって思ってる。」


その言葉に、悠真は安堵と喜びで胸がいっぱいになり、彼女の手を優しく握った。


「ありがとう、美咲。これからもよろしくね。」


「うん、こちらこそ。」


二人はイルミネーションの下で、心を通わせながら、新たな未来への一歩を踏み出すのだった。

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再会の瞬き たくろー @akyakun

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