第二章
八個目:対魔協会
ガラン師匠と別れて馬を走らせ3日ほど経った。それまでの間、魔物などは出てこず、快適に過ごせていた。でもまぁ、馬に一生揺られているので快適ではないが
ヒナノ「はぁ…暇なんだけど」
まぁ、今まで雑談という雑談をしてたからなぁ…
オメガ「だなぁ…セボキ~なんかいい暇つぶし知ってる?」
セボキ「僕に振らないでくださいよ…そうですねぇ、特にこれといったものは…」
オメガ「そうかぁ…普通にしりとりでもするか?」
ヒナノ「安直すぎない?そもそも面白くないでしょそれ」
オメガ「そりゃそうだろうけど…」
セボキ「…あ、オメガさん、ヒナノ、ここを少し北西に行ったところに対魔協会の施設がある町があります。そこによって依頼を受けるというのはどうでしょう?」
対魔協会、その名の通り魔物の討伐や捕獲を目的とした協会だ。フリーのジョブ持ちが多く所属しており、結構大きな協会だ。ちなみに俺たちも所属している
ヒナノ「いいねそれ!決まったならさっさと行くよ!」
セボキ「あ!ヒナノ!そっち北東!ヒナノ!!」
オメガ「あはは…」
俺らは急遽進路を変更し対魔協会の施設へ馬を進めた
ヒナノ「着いた~マジ疲れた~」
オメガ「疲れたのはヒナノが急に検問のところで暴れだしたからだろ?止めてた俺らの身にもなってくれよ…」
セボキ「そうですよヒナノ…危うく町に入れないとこだったんですからね…」
ヒナノ「だってあの兵士めちゃくちゃ私の胸みてきたんだもん」
オメガ「うーん、許可する。殺してこい」
セボキ「ちょっと!?オメガさん!?ヒナノもクラウチングスタートの体制になんないで!」
そんなこんなで俺らは対魔協会の施設にやってきてた
中に入るとまぁなんか冒険者ギルドのとこみたいな感じで手前には机といす、奥に受付と依頼が貼ってあるだろう掲示板がある。
オメガ「さてと、手ごろな依頼を見つけますか」
セボキ「これなんてどうですか?」
オメガ「ん?」
■■湖の怪物の討伐、もしくは捕獲
難易度:A-
報酬:金貨4枚、銀貨2枚
オメガ「難易度A-て、無理に決まってんじゃん!エリート英軍者5人がかりがようやく倒せるレベルじゃん」
セボキ「でもオメガさんランクA+ですよね?行けるのでは?」
オメガ「行けるのかも知んないけどこれはあくまで暇つぶしだ。危険なのを持ってくんじゃない」
セボキ「はーい…」
ひとまずここで難易度とランク、貨幣の説明をしておこう
まず難易度、これはSd~E-からなる依頼の危険度を表しているもので一番低いEでは一般人でもできるものが、C-からはジョブ持ちじゃないと死ぬようなものが、一番高いSdでは英雄と呼ばれるような人たちが受けるようなものがある。まあ、掲示板にはSまでしか張ってないんだけどね
そしてランク、これは国家に認められたジョブ持ちが検査を経て定められるものでE-からS+まである。HEROと呼ばれる別のランクもあるがそれはまた別の機会でいいだろう。
最後に貨幣だ、まず貨幣には、白銀貨、金貨、銀貨、銅貨、がありそれぞれ日本円に換算すると、白銀貨は一枚10万円、金貨は一枚1万円、銀貨は一枚1000円、銅貨は一枚100円という風になっている。つまりこのクエストだと4万2千円が報酬としてもらえるってことになる
ちなみにこの世界は成人男性が一か月過ごすのに金貨5枚で物足りる。物価がそもそも低いのだ、10万円もあれば豪遊できてしまう
オメガ「日本もそうだったらなぁ…」
ヒナノ「オメガ!これは?」
オメガ「ん?今度は何?」
ホブゴブリンの群れの討伐
難易度:A+
報酬:金貨2枚、銀貨8枚、銅貨5枚
詳細:おそらく100匹ほど
オメガ「よく考えてみろヒナノ、100匹のホブゴブリンなんて相手にしたいか?欲にまみれた魔物たちの進化系が100匹だぞ?」
ヒナノ「た、確かに…考え直すわ…」
はぁ、なんかレベルの合った依頼ないかなぁ…やっぱちょっと危険でも上の難易度の依頼をやるしかないのかな…
ヒラッヒラッパサー
オメガ「ん?なんだこれ?依頼の紙が落ち…」
異世界転移者の暴走の鎮圧
難易度:S+~Sd
報酬:白銀貨10枚とログア王族が可能な限り願いを一つ叶える
詳細:超危険、バンデル第伍英軍隊隊長、カイ第伍英軍隊副隊長とその手勢が同行
…
ヒナノ「どうした?オメガ、なんかいいのあった?」
セボキ「えーっと?異世界転移者の暴走の鎮圧…難易度はS+~Sd!?」
ヒナノ「Sd!?そんなの無理だよ!オメガ!ホブゴブリン100匹とは比べ物にならないくらいの難易度だよ!?さすがに見てただけだよね?」
セボキ「そうです!暇つぶしだから安全なやつがいいと言ったのはオメガさんでしょう?」
オメガ「…」
???「すまないそこの黒髪の子、その紙を返してくれないか?」
セボキ「え?あなたは…」
ブログア・デント「私はブログア・デント、HEROランクの冒険者だ」
オメガ「…ブログア・デントさん、でしたっけ」
デント「デントで構わないよ」
オメガ「ではデントさん。この依頼に俺を連れて行ってください」
ヒナノ「!?」
セボキ「!?」
デント「ほう…少し聞くが君のランクは?」
オメガ「A+だ」
デント「A+、か、すまないがそのランクじゃ同行を許可できない。危なすぎるよ」
ヒナノ「デントさんの言う通りだよ、さすがに危なすぎるよ」
セボキ「オメガさん、考え直してください」
オメガ「悪いな二人とも、旅に出てそうそうだが一回お別れになりそうだ」
オメガ「デントさん。俺があなたと同じぐらい強いことを証明すれば同行を許可してくれますか?」
デント「まあ、HEROランクレベルならこの依頼に同行するのには問題ないけど…」
オメガ「じゃあ、俺と」
「決闘」
オメガ「してくだい」
眠すぎて頭回ってない状態で書いたのでもしかしたら誤字や文の作りがおかしくなってたりしてるかもしれません
鈴の音恐怖症の中学生は異世界で友を捜す かみしろんぐ~ @kamisiro_ap
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