あとがき

駐屯地記念行事はいいぞ。


最近ツイッター(私の中ではエックスなどというものは存在しない。あれはツイッターだ、戻ってこい青い鳥)で元自衛隊広報官の方のアカウントを拝見してネタを思い付いた。

広報官をネタに何か書こう…!

そこから私の行動は早かった。

パソコンを立ち上げ、調べ物をしたり、Wikipediaの関連項目を関係ないページまでひたすら漁ったりした。

Youtubeを開き、お気に入りのアイドルの音楽を聴いたりした。

タイミングよく通知の届いた、私が久しぶりに文章を書くきっかけとなった推しのVtuberの方の配信を見ながら酒を飲み、寝た。


翌日、仕事から帰宅しメモ帳を開くと、そこは北海道の雪景色のように真っ白であった。

前日に見ていたVtuberの方のアカウントから過去の配信を漁っていると、「無人島に一つだけ持っていくなら?」と言うタイトルのアーカイブ配信を見つけた。

最近は配信のない日は過去のアーカイブを漁るのが日課になっているのだ。

今日の酒の肴はこいつに決めた!

その配信で驚きの視聴者投稿に出会う。


問「無人島に一つだけ持っていくならなににする?」

答「入隊願書っしょ。瓶につめて海に投げれば広報官が来てくれる」



『参考動画:

https://www.youtube.com/live/Mw8vt7gqayY?si=idvFACuhoCLiFqQ3 (元J隊Vtuberのシナモンさん「無人島に一つだけ持っていくなら!?」)


https://youtu.be/TOFf_M2_3V4?si=VWgdjI8s-KmCz66A (上記配信の切り抜き動画)』




これだー!!!!!

何らかのトラブルに見舞われた32歳以下の健康な日本人が偶然居合わせた広報官に助けられる話を書こう。

お地蔵さんに願をかけたら広報官が来る!みたいなやつがいい。

そんな私に都合よく、冬の北海道では毎年、陸上自衛隊が巨大な雪像を作っている。

神様、仏様、自衛隊助けてください…でレンジャー徽章持ち(作話の関係上削ってしまったが私の中ではこの設定は生きている)の広報官が助けてくれる話がいい。

なまら、とか、したっけ、とか水曜の大泉洋のように喋るレンジャー広報官を書きたい。


私は北海道弁ネイティブスピーカーではなく、職場で聞きかじった北海道を必死に5割増にして再現しているので、道民の皆様にはおかしいと感じるところもあるかもしれないが、それでもなんとか北海道弁の広報官を誕生させることが出来た。

(実際はこんなに訛っている方は少ないように感じる。いても作中の広報官よりはるかに歳上だろう)

私の静岡の実家には横長のナンバーの車に乗った制服の陸上自衛官が突然訪れたことがあるので、広報官のイメージもつきやすかった。

あの人たち、なんでも褒めてくれるんだよな…。

挨拶を元気にするだけで褒めてくれるので褒めのハードルがとても低いのかと思いきや、確かにそれは自慢できるわ、みたいなこともしっかり褒めてくれるので自己肯定感が爆上がりしたのを覚えている。

(ちなみに「すみません!大学進学するっす〜!」と言ったのだが、いつの間にか防衛大の願書を書いていた。頭が足りないので当然落ちた。ごめんなさい広報官さん、数学、難しかったっす!)


………長くなったが、こうして生まれたのが『北のカムイ』である。




そんなこんなで、駐屯地記念行事はいいぞ。

史料館にある本を自由に読み漁りたい人生だった。

おそらく駐屯地の史料館だけで何日も潰せる人間だ、私は。

推しアトラクションはWAPCの体験試乗だ。

戦車体験試乗と言う名のタンクデサント体験は下がコンクリだと普通に奥歯ガタガタ言わされる(物理)



物語の末尾にも注意書きを挿入しましたが、冬季の北海道における無計画弾丸旅行は細心の注意を払って行ってください(それはもう無計画とは言わない気もするが)

私は宿が少ない地域とは知らずにノリで移動をして死にかけたことがあります。

仕方がないので暖を取るために吹雪の中徹夜で車を走らせ次の目的地まで移動しましたが、その街にはフロントが24時間空いているホテルもインターネットカフェもなく、寂れたラブホテルでひとり仮眠をとる羽目になりました。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

北のカムイ あじふらい @ajifu-katsuotataki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ