C級パーティを追放された俺、無気力

@tamakimtv

序章


先に言っておくとこの話は面白くない私の自分語りだ


私が病床に倒れてから、私は私の人生を文字にして残したくなった。


将来のことを考えず勇者、冒険者としての最高峰 「特級戦士」を目指していた私の昔話を記しておきたかったんだ


40年前


おそらく私以外の全人類からすれば、実に客観的な夜であっただろう。


私がC級勇者パーティで旅に出て丁度1週間が経った頃、パーティリーダーのテントに私は呼び出された。


どんな言葉を被せられたかなんてもう覚えていない。ただ一つ言えるのは、私は帰還を勧められたという事


差別


迫害


理不尽


いじめ


暴言


脅迫


暴力


嫌味


そんなものはそこにはなかった


ただそこにあったのは、無責任な自信と自分勝手な行動力、そして低レベルで不相応な剣術


筋肉痛と痺れた手足を演出して大して重くない荷物を大袈裟に引き摺って悲劇のヒーロー気取りで馬車に乗り込んだ


私の生い立ちは面白くない。天涯孤独の悲劇のヒーローでもなければ、古の勇者の子孫でも無く、国を追われた皇子でも無い。


特段貧しい訳でもない、どちらかと言えば小金持ちな核家族世帯の木こりの息子だ


故郷の町に帰ってきた俺は無気力で何のやる気もなく、親の脛に齧り付き学校に復学させて貰った。


当時の学校の生徒はチャランポランばかりで、

俺はあいつらとは違うと心の中で思い続けていた


剣を握っても振るう場所は無い、学友達とは違う存在でありたい


私はその一心で学業に励んだ

あの夏も秋も冬も、目標がある訳でもなく。

謎の陳腐な反骨心だけを理由に。



そして、2回目の春、


これは私が、剣を手放し夢を諦める物語だ。

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