第15話 マンション

土曜日 蒼井 海のマンションの前に すずは.は、普通のチェックのブラウスに何処ぞの学校名のロゴの入ったネービー色のジャージを履いて立っていた。


足はスニーカーだ。髪は三つ編みに地味なメガネ姿だった。


宮本巡査部長と、歳の頃は60代前半の女性、そして 部下であろうインカムをつけた男。3人で現れた。 


60代前半の女性は、蒼井 海の母親だろう 表情は暗かった。すずはを見るなり 

女「すずは 待った?」と声をかけて来た。


すずは.は(宮本巡査部長が 私の事説明してるんだ)と思い、

すずは「うん。お母さん」と答えた。


宮本「中に入りましょう」 部下は 見張りのため扉の外で立っている。


3人は、玄関に入り 宮本巡査部長から渡された 靴に被せるビニール  使い捨て靴カバーを渡され 

宮本巡査部長「まだ捜査中な為 靴に被せて入って下さい。お母さん こちらは、先ほど話をした 探偵の 白石すずはさんです。」 


母親「宜しくお願いします。息子は 何故死んだんですかね?」

すずは「心あたりは、無いのですか?」

母親「息子は、全く ここでの生活については、私には 話しませんでした。」

すずは「そうですか?」


玄関から部屋に続く真っ直ぐな廊下。左手にトイレ、バスルーム。一部屋あるのか扉がある。右にはクローゼット。白をベースにした壁。 正面の扉は開いていた。


部屋に入ると右にオープンキッチン。広いリビング。キッチンとリビングの境に3㎝程の段差がある。


リビングにはソファとテーブルがあり、ソファの方に蒼井 海は 行きたかったのか 白マジックで人間の形が縁取った後がソファ側に頭、足はキッチン側だった。


すずは(何か 変な匂いもする 死体の匂い?ちがう スパイシーカレーだわ。カレーを作ってたのか 食べてたのね)


海の母親は 棚にある写真を見ていた。暫く、嫌全くこの部屋に来た事が無い様子だった。 


すずは.は宮本巡査部長に「現場の状況を詳しく教えて!あー言える所までね わかってる わかってるから」と近寄った。


宮本「この状態でうつ伏せ。背中に包丁が刺さって死んでいた。」

すずは「それは聞いたわ。もっと詳しく」

宮本「彼は エプロンをしていたんだ。スリッパも履いていた。そして凶器は、南部鉄で出来た特注の包丁だった。」


すずは「え!それって自殺?違うよねー明らかに誰かに 刺された?」


宮本「密室だったからな。解剖の結果、両膝と右足の指の先に打撲痕があったんだ」


すずは.は、瞑想し、目を開けた時白い天井に 何か小さな物が、ついていることに気がついた。


すずは「あれは、何?」

宮本「よごれか何かか?」

すずは「鑑識呼で!」


鑑識が肩掛けの荷物を抱えやって来た。


鑑識「宮もっさん!何っすか?まだ何かあったんすか?ここは念入りにって言われてたから やく出たんすか?」


すずは(薬?私は あの時宮本に変な物を買わされそうになった。としか言ってないわ。何故薬の事、宮本は知ってるのかしら) 

すずは.は鑑識に天井を指さした。


鑑識は テーブルの上に椅子を乗せ

鑑識「宮もっさん椅子握っててくれませんか」鑑識は椅子の上に乗り手を挙げ 天井を特殊ヘラで擦りガラスのパレーに落とし蓋をした。


テーブルから 降りた鑑識が「宮もっさん コレ野菜じゃないっすかね⁈」


宮本「野菜⁈」宮本は すずはを見た。

鑑識「帰って調べます。分かり次第連絡します」と言って帰って行った。


すずは(野菜⁈野菜を切っていたんだわ、きっと)

すずは「ねー死亡推定時刻に、他に何かなかったの?」

宮本「自称彼女と言っている 『花』から携帯に電話が 入っているが 蒼井 海は 出ては、いない」


再びすずは.は、瞑想した。すずは,現場の様子が目に浮かんだ(海は、きっとキッチンでカレーを作っていたんだわ、サラダを作る為に 何か野菜を切っていた。そこに、テーブルに置いていた携帯が、鳴る。それを取ろうと 包丁を持ったまま テーブルに急ぐ で⁈ で⁈)


そこに 今出て言った鑑識が 忘れ物をした と慌てて戻ってきた。テーブルの上にあるヘラを取ろうとして キッチンとリハビリグの間の段差で 躓いた。 


すずは.は、「なるほど コレだわ コレ!」宮本「何だよ⁈」

すずは「鑑識さん、ここで実験したいことがあるの?だから わかった野菜と、凶器と同じ種類包丁と人型を準備して欲しい」


鑑識「え〜又 この現場に来るんですか?」宮本「頼む 俺も知りたいんだ」


鑑識「仕方ないっすね いつもお世話になってる宮もっさんの頼みなら 分かりました。じゃー急ぎますね 待ってて下さい」

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「すずは」さんは、名探偵 2 鬼塚 夢 @itigo11

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