第14話 ロッカーの中

GOLD Peaceで、五十嵐(伊達 王)は開店前の準備をしていた。


ホスト皆んなで「シャンパンコールの練習行くぜ!こ、ち、ら、の姫より(ハイ)高級シャンパン(ハイ)いただきました(ハイ)ロジャーグラート(ハイ)来たぜ(ハイ)任せろ(ハイ)シャンパン(シャンパン)シャンパン(シャンパン)(ハイ)(ハイ)(ハイ)(ハイ)………」 五十嵐は開店直前の雑談中に、ひなたに「今日ラブリー先輩は、休みっすか?」と聞いていた。 


ひなた「あいつもさ!土日ファイトかますからさ それまでは 静かにしてるのさ」 

五十嵐「へ?静か?」

ひなた「やべ!余計なこと言ったな ラブリーに怒られるな」


姫達が来始めた。ひなたが行くボックスの姫を五十嵐は 観察していた。1時間程立って ひなたを指名した 女に五十嵐は、ヘルプで着いた。


女「あら 可愛いんじゃなーい。伊達王君なのね!メガネは、ダテなのね。やーだーうふふ。かっわいー。」と五十嵐に 言っている女を包んでいる服やヒール全てが高価だ。


五十嵐「綺麗な方ですね お仕事は、何をされていらっしゃるんですか?」

女「やっだーそんなに畏まらないで、うふふ 外資系よ、これでもCEOなのよ。」


ひなたが女の横に来た。

ひなた「お待たせ。待ったー。伊達 もういいよ」五十嵐は、女のグラスにグラスを合わせようとした時、ひなたの手がズボンのポケットに入っているのを見逃さなかった。


五十嵐は、テーブルを離れてからも、ひなたを こっそり見ていた。ひなたは、女にポケットから何かを渡した。


そして 女が お札を渡したのが わかった。

五十嵐(すずはさんが言ったとおりだ証拠を。ひなたのロッカーか! ちょっと待てよ。ひなたは、ラブリーから何かを、受けとってる ラブリーのロッカーだ!)


五十嵐は ラブリーのロッカーの前にいた。鍵をあける為 携帯のアダプターの先を鍵穴に差し込み 単三の電池を横し、その上に反対側の部分を乗せ 鍵に差し込んであるコードに近づけていくとカチッと音がした。鍵が開いた。


五十嵐がロッカーの扉を開けた 小さなオレンジ色の箱が目に入った。開けると そこには小さな透明のジップロックに入った白い粉のような物が20袋あった。


五十嵐は、すぐ様携帯で写真を撮った。そして扉を閉めようとした時 後ろに気配を感じた。


いきなり 鼻と口を布で後ろから塞がれ、どの位時間が経っただろうか?


五十嵐は、歌舞伎町の小さな路地で寝ていた。目が覚めた五十嵐は、少し頭が重くボーっとしている。ハッキリ周りが見え出すまで数分はかかった。


五十嵐(俺は何故ここにいるんだ確か らぶりーのロッカーを開け写真を撮った所までは 覚えてる。


五十嵐「あ!携帯」とポケットを触ると携帯は、入っていた。五十嵐は、ホッとした。


左手に何か握ってる事に気がついた。左手を開くと 紙が出てきた。何か書いてある「この店には、2度と近づくな!いいな!」と書いてあった。


火曜日の朝だ。今日は 五十嵐は 午後大学で 講義がある。 昨夜の事が気になる 五十嵐「あーすずはさんに 話したい 話さないとモヤモヤする」

すずは「話しなさいよ」五十嵐が振り向くと すずはが 立っていた。


五十嵐「え?すずはさん 本業は?」すずは「休んだのよ!って言うか 禿げ社長が 休ませてくれた。土日 ほら禿げ社長の依頼で 病院張り付いてた訳でしょ!だから 今日と明日休んでいいって」


五十嵐「そうだったんですね。どっちが本業か 分からなくなりますね」すずは.はソファに座った。


すずは「何を私に話したいの?」

五十嵐「それが すずはさん 俺、証拠の写真を撮ったんですよ」


すずは「マジで!すっごいじゃん 見せて」五十嵐「見せますが、聞いて下さい。その写真をラブリーさんのロッカー開けて撮った所で 誰かに後ろから口と鼻を布で 塞がれて 気がついたら GOLD Peaceの店の外にいました。そして」


すずは「そして?」すずはが 前のめりになった。五十嵐が あの紙をすずはに見せた。

『この店には 2度と近づくな!いいな! 』


五十嵐「左手に 握っていたんです」

すずは「え〜〜〜何コレ 怖っ!五十嵐君 殺されなくて いがったねー。」

五十嵐「冗談やめて下さいよ。今日の朝起きた時 本当に自分が生きてるか 自分を頭から足まで触って確認したっすよ」


すずは「で!写真は、そのままなの?」すずは.は、五十嵐の携帯の写真を見た。


そこには、小さなオレンジ色の箱に、小さなジップロックに入った白い粉のような物が20袋あった。


すずは「これ 塩って言われれば それまでね」五十嵐「すずはさ〜ん。俺命懸けだったんすよ。」


すずは「うそ 嘘 すっごいぞー五十嵐君」五十嵐の顔が明るくなった。


すずは「さーどうするか?」すずはは、瞑想した。「五十嵐君の口と鼻に布当てたのは、誰なんだろう?ラブリー?違うなー。ラブリーなら 証拠の写真の携帯は、奪うはずだし。GOLD Peaceに来るな!やら紙渡すかなー。命狙われたりするんじゃないかなー。」


五十嵐「じゃー蒼井海は、やっぱり やくがらみで 殺されたんすか?」

すずは「まだ 分からない。おかしいのよわ。 宮本巡査部長の動きが 殺人事件だけど 何かが、違うのよ!」


五十嵐「どういう感じで?」

すずは「ねー五十嵐君 店に捜査入った?事情聴取するはずよね!店のホストが1人死んだのよ」


五十嵐「そういう 噂聞かないっす。1人1人聞き取りしてるのかなー?俺は、まだです」

すずは「でしょ!おかしい 何故?おかしい 何故ホスト達を調べないの?絶対 何かあるわ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る