前のエピソード――第45話　感謝のショートショート「好き」

　ロキ–Ｍ様よりこの『物書きの壁打ち』に、「内容に説得力がある」とのレビューを頂戴しました。嬉しいです。ありがとうございます。

　ロキ–Ｍ様は現在、わけありで一人暮らしをしている男の子と、やはりわけありで自分の素を出し切れないでいる女の子とのほほえましいラブコメ『一緒に帰りませんか？』を連載中です。私と同じように会話主体でお書きになられています。二人の関係が進む様子がダイレクトに伝わります。

ロキ–Ｍ様から頂戴したレビュー

https://kakuyomu.jp/works/16818093084993247662/reviews/16818093091444614934

ロキ–Ｍ様のマイページ

https://kakuyomu.jp/users/roki-maruro

　カクヨムで交流してくださった、また、これから交流してくださる皆様とも、高めあっていきたいという思いを強くしました。カクヨムに来て、私は、「競争する」という意識を持たずに書くことができるようになったので、これからもその意識を維持していきたいと思います。

　さて、私は三浦しをん氏が書かれる作品が好きで、よく手に取って読んでいます。特に三浦氏が書かれるエッセイが大好きです。黙読していてその面白さに思わず派手に吹き出してしまうこともしばしばです。

　そんな三浦氏がエッセイ『しんがりで寝ています』（集英社）で熱く推しているのが映画『ＨｉＧＨ＆ＬＯＷ』です。気になって、無料動画投稿サイトで公式動画を何本か視聴しました。

　要するに若いイケメンが集団で派手にケンカする映画らしいです。素手で殴る、飛び蹴りする、鉄パイプを振り上げるなど、アクションシーンも派手です。一番びっくりしたのは百人くらいいる不良集団に、兄弟が二人だけで突っ込んでいくシーンでした。兄弟のうちの一人は、空中で自転車をこぐように足を動かして飛んでいました。「なんかすごい」と思いました。

　そして舞台となる校舎の壁は落書きだらけ、学校の敷地や校舎内が戦場になります。むろん校舎外でもやりあってました。バイクでさっそうと走るシーンもあり、私は「まるで特撮ヒーローものを見ているようだ」と思いました。

　なぜこの映画が気になったかというと、私が書いている余田さんがもと不良だからです。そして沢渡くんと舌戦を繰り広げているからです。余田さんが不良になったいきさつは機会があればまたどこかで作品として書きたいと思っています。ちなみに沢渡くんは不良として活動した経験はありません。

　ちなみに余田さんと沢渡くんは拙作『総務課の沢渡くん』に登場しています。お読みくださいますと嬉しいです。じゃあ、余田さんと沢渡くんに、宣伝してもらいましょう。どうぞ！

「余田！　なんでてめえが隣に立ってんだよ。とっとと消えろ」

「沢渡、てめえも暇だな。ついに織絵ちゃんから捨てられたか」

「ちげえよ。ちゃんと断ってから来たよ。それと人の彼女『織絵ちゃん』とか呼んでんじゃねえ。なれなれしいんだよ！」

「俺はてめえと違って、女は呼び捨てにしねえ主義なんだよ」

「ところでてめえ、もと不良だったんだろ？　どうせ『夜露死苦！！』とか書いてたんだろ？　うわ、ダッセ！」

「てめえの脳みそは昭和のまんまか」

「俺は平成生まれだよ！」

「ところで、俺ら、亜咲に頼まれたじゃねえか。『総務課の沢渡くん』宣伝しろって。いつするんだよ」

「今だよ！」

「じゃあ、しろよ」

「（カメラ目線で）カラダだけが、愛じゃない。彼氏持ちの職場の先輩は俺に教えてくれた――。読んでいると胸がひりひりするボーイズラブ、『総務課の沢渡くん』。カクヨムコンテスト10にライト文芸で応募しています。ボーイズラブなので、好みが分かれると思います。どうぞご無理のない範囲でお楽しみいただけますとありがたいです」

「（にやり）よく噛まなかったじゃねえか」

「うるせえ。（カメラ目線に戻り）ほかにも三国志ものもあります。これもカクヨムコンテスト10に応募していますが、歴史ものですので、こちらもご無理のない範囲でお読みくださいますとありがたいです。……おい！　結局しゃべってんの、俺だけじゃねえか！」

「まあまあ。ほら、最後にこれ、言うぞ（メモを見せる）」

「はあ？　こんなの、恥ずかしくて言えねえよ！」

「（小声で）これ、織絵ちゃんが書いたんだぞ？」

「（メモを見る）た、確かにオリの字だ。え？　『これ言えたら今日はママとグランパにお泊りオッケーしてもらってくるね』だとう？？」

「頑張んなきゃなあ？」

「……お、おう……」

「気合入れろよ？」

「なめんなよ！」

「じゃあ、せーの」

「「そこんとこ、夜露死苦！！」」